革命機ヴァルヴレイヴ#1「世界を曝く」(新)
そういえば「RED GARDEN」もゾンビ化する話だったっけな。などと、監督つながりで思い出したり。そういえば「夏雪ランデブー」も幽霊の話だったっけな。などと(以下略)
オリジナルロボットアニメ三連発、ラスト。
ほか二作品と較べると、より濃く過去作品の系譜を継いでいて、ああ、サンライズのロボットアニメだなぁという印象を強く受けました。
ついでに、録画して「ちはやふる2」の直後に見たため、ショーコとアイナのキャストになにやらもぞもぞ居心地が悪かったりして。青春学園群像でも、なんですかねこの落差は。
平和な学園生活、しかし高まる政治・軍事の緊張。そして襲撃。
スパイスとしては、最初の最初に、工作員な美少年軍団による容赦ない殺害シーンを入れてきたことでしょうか。これで最初に、視聴者に心構えをさせてもいますよね。この作品は容赦なく人が死にますよ、ゴミみたいに死にますよ、と。
そのわりに、学園の生徒について直接的な死亡シーンは描かれなかった(ショーコは除く)のが、ちょっと不思議な演出バランス。逆に言えば、その中で明確に「死」として扱われたショーコの存在と意義が際立っていたわけで、これを狙っていたのかな。
襲撃、親しい者の死、復讐へと走る主人公。と、まあ、分かりやすいロボットアニメ第一話のテンプレを踏んでいるように見せておいて、Cパートで引っ繰り返して見せたのは、なかなかに度肝。拍手喝采であります。
というか、エンディングまでの、いわゆるサンライズロボットの典型的なノリは、ここに到達するまでの壮大な前振りだったんじゃ……と勘繰るのも、有りかもしれない。
ロボットアニメと見せかけて、実は吸血鬼アニメだった!じゃじゃーん!
……うん。有りだな。怒る人も多そうだけれど!
物語から大人が排除されていることも、社会派風ロボットアニメというより、ホラーラノベ風アニメと考えると合点がいきます。
ツイッター風の呟きについては、個人的にはどうもしっくり来なかったのですが、あれは「ツイート」ではなくて、声つきの文字通りの「呟き」という別種のものと捉えるべきかなあと。いわゆる「社会の声」「世間の声」「一般人の声」を可視化するための演出のひとつ。
それにより、呟いている人々が、モブキャラなのかサブキャラなのか、境界線が不明瞭になっているのも、五里霧中な第一話時点としては面白いかも。
とりあえず、しばし様子見です。
分割2クールの長丁場。まだまだ、どう転ぶものやら。
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さすがバンダイ、玩具の展開は準備万端抜かりなく。主題歌といい、いろいろなプロジェクトの動いている作品でありますね。楽しみ方いろいろ、な作品になりそう。男性視点、女性視点、メカ視点。ドラマ視点・SF視点は……まあ、これから。