銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#2「ヒーロー誕生」

 一話にどこか一箇所は「いい台詞」を入れてくる、吉田玲子の脚本。
 今回は「おやっさん」の台詞ですね。メカニックは、機体は直せる。搭乗者は治せない。定番だけど、うん、いいなあ。

 なんというか、とてもとてもザンネンさを醸し出しまくる第二話でありましたいろんな意味で。
 とにかく、第一話よりさらに雰囲気が緩くなっていて、これ、拒否反応起こす人はここで切っちゃうんじゃないかなぁ、などと要らぬ心配をしてしまったり。それはそれで、精神衛生上いいのかも。

 私としては、話もキャラクターも何もかもが可愛くて、わふわふ笑って楽しみました。ええ、今どき利己的遺伝子をフックとして持ち出されたあたりも、ええ。ニコ動風の画面も、ええ。……っていうかぶっちゃけサイコパスよりは余程ハマっていると思いました(スイマセンスイマセンどっちに対してもスイマセン)。

 会話はまあ寒いっちゃ寒いんですが、個人的にはこのキャッチボールの感触は有りです。
 みんなザンネンでみんな可愛い。タマキちゃんは別格可愛い。
 ニコ動(違)ではアイドルになっちゃうよね、この言動。同時にめちゃくちゃ叩かれそうだけれど。
 リーダーであるイズルが一番緩くて、一番天然……というか、ぽややん系なのも魅力です。いいガス抜きになってくれるんだろうな、と。

 戦闘シーンは、今回は抑え目でしたが、合体っぽいギミックがなにやら面白うございました。前回のヘッドショット(違う、何かが違う)といい、面白いギミックをなんでもない顔してさらりと入れてくるのが、なにげに贅沢。

 しかし、お披露目されたオープニング・エンディングはどちらもシリアス極まりない楽曲で、なにやら不安になります。これ後半は酷いことになったりするんだろうか……と。
 まあ、キャラクターの「ザンネン」ゆえの魅力を削ぐことさえなければ、ギャグでもシリアスでも、構いません。

 何にせよ、オリジナル作品は楽しいな。
 生まれたばかりの物語。先が見えない楽しさ。
 元の媒体がない=アニメに最適な演出、ストーリー、結末を期待できること。
 ちゃんと生かして、生きていく作品でありさえすれば。

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私は想像する
 4月17日発売予定。毎度のことながら、独特な言葉の選定が凄く印象に残りますね。しかしオープニングとエンディングのどちらか片方は明るい曲にして、SDキャラに躍らせたりしても良かったのに。と、今の雰囲気を見ていると思います。それとも、明るい曲は似合わないような状況が、すぐにも来たりするんだろうか……。

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