ムシブギョー#1「月島仁兵衛 いざ参る!!!」(新)

 原作未読。なにやら評判は聞いておりました。少年マンガらしい熱さを備えつつ、少年マンガらしからぬ手加減なしの表現を用いるとか、そういう感じで。

 基本的には、良い意味で、評判どおりの作品と思いました。いいですね正統派の少年マンガ。王道の少年マンガ。いいじゃない正統派。いいじゃない王道。
 加えて、アニメならでは(?)のけれんみ溢れる演出もあり。そのへん含めて、やたら面白かったです。
 無涯の登場シーンとか、一瞬何が起こったんだ?と思いましたが、初見に対して、とにかく凄い存在であるということを明確に突きつけ、また奇抜さでもって目を惹きつける効果があったんじゃないかな、と。

 評判のエログロですが、エロはまあ置いておくとして、被害者の悲惨な死体を画面上にちゃんと描いたことにより、「蟲」に脅かされる江戸、という舞台設定の説得力が増していており、決してセンセーショナルさを狙っただけのものではないあたりに好感を持ちました。そのへん取り違えると、醜悪なものになりかねませんから。

 エロは、まあ、その……少年には夢が必要だよね!

 というか、本来、無意味な乳揺れは苦手なはずのワタクシですけれども、なんか大丈夫でした。全然大丈夫でした。
 主人公の仁兵衛という多感な年頃の青少年から見た図であったから、でしょうか。どぎまぎフィルターという主観を通すことにより、「世界そのもの」が無意味な乳揺れ作画を許容している感がほぼ無かったから……とか。
 あほなこと語ってしまった。でも、これ、わりと面白い発見だ。

 フィルターたる主人公が、感情移入の出来る、応援したくなる生い立ちと言動であることは、さらに大事な前提なのかもしれませんが。少なくとも、私にとっては。

 ともあれ、話はとっかかり。しばし見ていこうと思います。

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ムシブギョー 蟲奉行 1 (少年サンデーコミックス)
 なんで二種類あるの?と思ったら、増刊で連載していたものを週刊に移動し、最初からやり直したっていう。そういえばサンデー系列ってそういうことするんだった。ブラッシュアップして良いものになっているようなので(そしてアニメ化にまでこぎつけたので)結果オーライか。

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