聖闘士星矢Ω#49「闇の支配者!アプスの恐怖!」
エデンとアプスとの戦い、エデンと母との決着、エデンと……あれやこれや。
完全にエデンが主役となった回でありました。そして、このアニメ、エデン主役回は基本的に面白い&クオリティが高いことが多いな、と感じています。エデンがメインに据わるのが、物語そのものの分岐点であったり、クライマックスであることが多い、ということもあるのでしょうけれど。
ともあれ、今回も違わず。面白うございました。
作画の力強さが、まず、眼福。80年代の風味を意識したのか、泥臭く描かれる戦闘シーンは、東映らしく省略・省力の妙と折り合いをつけながら描かれてなお(あるいはそれゆえに)魅力的で、見応えがありました。
エデン主役回は、たいてい、作画に見どころがある印象。動かしていても面白いキャラなのかなぁ。もしかして。
アリアを、ソニアを、父を失い、いままた母も失ってしまったエデン。光牙との共闘はほんの束の間で、倒すべき相手と化し。他の聖闘士とも距離を取ったまま。どこまでも孤独の道を歩み、ほんと聖闘士星矢Ωの裏ヒーロー、アンチヒーロー、真ヒーロー……うーん。どれでも当てはまるな。
いわゆる「おいしい役どころ」かつ「損な役どころ」であります。
ついに母を手にかけるかと思いきや、アリアの杖がそれを防ぐあたりは、感じ入るところがありました。
メディアの最期もですが、エデンは常に綺麗なまま、守られる役割であり続けた、ような。アリア、マルス、ソニア、メディア。ミケーネも。
決して悪い意味ではなくて、なんだろう。なんというか、ちょっと面白い役回りだったな、と。
……はっ。真ヒロイン!?
あほなオチをつけたところで。
アリアの杖も折れ、万策尽きてしまったラストシーン。残す希望は、そう、そうですよね。どんな形であれ、あの人の登場は必須ですよね。
けっこう期待。だいぶ期待です、次回。
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この主題歌もあと少し……かな?アーティスト周辺でなんだかんだ騒がしくなってしまったのはアレでしたが、歌そのものは悪くなかった、むしろなかなか良曲と思います。
星矢のOPは、昨今珍しいSE入りってのがまた良いんだよね。