ちはやふる2#10「むらさめの」

 対戦相手が全員メガネだー!?
 ……うう。メガネで秀才。なのに全然萌えないよ助けてママン。
 明らかな「モブキャラ」「イロモノ」記号が振ってあるから、かなぁ。それでも最終的には感動的に、ライバルとしてきっちりとキャラを立ててくるあたり、作品に満ちる健全なパワーに圧倒されずにはいられませぬ。

 試合描写の面白さは磐石。
 最初のうちは、美丘高の作戦にイライラし、見ていて鬱陶しくてなりませんでしたが(それだけ思い入れて見ちゃっているんだな、とも気づかされたり)、瑞沢高校の面々がそれぞれに対処し、戦いの場を作り上げていく様子は、もうカタルシスの塊のような。
 でもって、千早、太一の、しなやかな動きがまた美しく、見惚れてしまうほどでした。立ち上がる時の背中から腰にかけての動きとか、そのへん。

動作の美しさに、見ていてうっとりする、だなんて。
アニメなのに。アニメだからこそ。

 一方で、新の進退問題も繰り広げられ。
 問題というか、しょっぱなから、まわりは誰も彼もが新の出場を望んでいる、しかし新自身はけじめのために己を抑制している、という状態から始まったわけで。
 焦点が「大会関係者の説得」ではなくて「新の説得」となる、逆転の構図がなかなか面白かったです。
 そこで新を押すのが詩暢というのは、何の因果なのか。

 団体戦も面白いけど、個人戦も楽しみで。個人戦は楽しみだけれど、団体戦も面白くて。ほんと、両輪で進めていって、いずれにも偏らないんだよなぁ。素晴らしい。

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 ちはやふる関連のワードで検索していて、なぜか出てきたこの本。なんで?と思ったら、かるたクィーンが書いた本なんですね。レビューを見ても、競技かるた(&「ちはやふる」)に関するものがずらりと並んでおります。作品理解の一助になるかも。

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