琴浦さん#9「まわりにはみんなが」

 ああっこれは森谷さんが被害者になってしまう展開だな!なんということでしょうCパートが待ち遠し……怖い!
 などと思いながら見ていたら、あ、ありのままに(略)被害者じゃなくて加害者だった!な、なにを(略)

 意表を突いてくれるなぁ。

 事件の目撃者ならぬ感応者となってしまった琴浦さん、というフックから始まった今回のエピソードであります。ほのぼのデートの前回から一転。一転しすぎだ。
 ちらっと見かけたところによると、これ、原作では殺人事件だったとか。どんだけだよ!

 しかし、百合子の思惑の示唆(室戸くんというストッパーが居ること、彼が気づいていることは、物凄く救いだ)、事件そのものの不透明さと刑事たちの世界が違うような台詞まわし(すいませんイクサガと続けて見たら思わずブフォーとなりましたすいませんスイマセン)、ひとり暮らしの琴浦さんの恐怖と緊張等々。
 人死にならずとも、充分にサスペンスフルで、見応えありました怖くなりました。見ていて気になって、つい戸締りの確認しちゃったよ。

 剣呑な事件の狭間で、母親との邂逅がすいっと挟まれているのがまた、面白い。相変わらずの邪険な様子の中で、うっかりと母親らしい心根を出してしまう、というエピソードがまた、心憎いばかり。
 うっかりと。ほんと、うっかり、弾みで心配「してしまった」感じなんだよね。多分、母親本人も気づいていない。あるいは、気づきかけても、蓋をしている。
かつて抱いた娘への憎しみは、ただ、自分の心を鎧うためのものであったこと。鎧の下には、純粋に我が子を想う気持ちが、消えることなく在ること。

 と、まあ、内外ともに状況は錯綜し、それぞれ別種の危機をはらみつつ、クライマックスへと。あれ?あと何話かな?
 毎回が最終回、毎回がクライマックス。ほんとうの最終回なんて、意識してなかったな。意識したくないな。

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