ちはやふる2#8「みかさのやまに いでしつきかも」
全国大会、開始。
うんうん、スポ根(違うけど)の緒戦といったら、外国人チームとの対戦だよね。って、なにか根本的なところでアレですが!
しかし、かるたが好きな外国人の存在。
それを心底喜んで嬉し泣きしてしまう千早。
瑞沢に感化されてより高みを目指す外国人たち。
と、三段構成で、かるたの素晴らしさ、かるたを愛する気持ちを描ききって、素材をきっちり使いこなした感がありました。
イロモノくささも、最後の青春な展開で、それなり綺麗にまとめあげて。
その傍ら、偵察に出ている駒野&菫、またラストシーンでの新&詩暢の登場、といった後の展開へと続くパーツ散りばめも抜かりなく。
団体のために個を捨てて偵察に徹する駒野こと机くんには、筑波ならずとも感動。というか、何に感動って、別に自分の出場を取り下げたという自己犠牲精神ではなくて、適材適所、あるべき場所に人員を配置した、その頭脳プレイというか参謀っぷりが格好良くて感動しちゃうんだな……うん。
ところで、駒野&菫の偵察と、新&詩暢の登場。並べて書いたけれど、物語(というか千早)にアプローチするベクトルはまるきり別方向(反対とは言わずとも)なんだな、このふたつの要素。
団体戦と個人戦。
たいていのスポーツもの(だから違うけど、まあ、流れる精神構造は同一かと)においては、こういう要素は、どこかの時点で、いずれかを切り捨ててしまうものだと思うのですが。
ふたつの局面から描いて、現時点でいずれをも捨てないこの作品は、千早と同じく「強欲」であるのよなぁ。
などと思いましたが、ふたつの局面と言うならば、恋愛要素とかるた要素も完全に同居させているんだよなぁ。
強欲。というより贅沢。素晴らしき。
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3月6日発売のオープニング。一期もそうでしたが、提供画面でのサビのリピートが耳に残りすぎて、正直食傷気味になるのはいかがなものかと。つうかネタと同時にインプットされるのはいかがなものかと。いかがなものかと!