ちはやふる2#6「たつたのかはの にしきなりけり」

 熱すぎる決勝戦。実質、消化試合なのに、なんでここまで熱い展開になるんですか何なんですか!
 運命戦、という言葉も熱ければ、運命戦は運命戦じゃない、という原田先生の言葉も熱かった。アニメなのに、手に汗握って見ちゃいますよ、ほんと。

 チーム戦ならではの駆け引き、試合運び。北央は、それに一日の長があったわけで(反則すれすれと作中で言及されていましたが)、そういう意味で納得の結末でありました。
 最後の最後、主張するかと思ったら、自らセイムを、つまりは敗北を宣言した千早の、潔くも格好良いことったら。対する甘糟(余談ですがCV:本田貴子の少年声が素晴らしかった)の狼狽しまくりな様子と、好対照。

 そして、かるた会の門を叩く筑波と菫。
 負けて取る実もある、というのは、綺麗事にしか聞こえないし、実際そうなのかもしれませんが、今回においては「瑞沢の負けは、次の花を咲かせる実であった」と言えるのではないでしょうか。
 先輩の背中を見て育つ後輩。千早の夢見る、かるた強豪校も、決して夢ではない……のかも。

 しかし絶妙のタイミング、絶妙の内容な新のメールは、こいつ空気読みすぎタイミング良すぎ、で、流石に太一さんが気の毒になりましたよ。
 新からメール、と聞いた時の「えっ」という短い、息のような応答。これが、素晴らしかった。太一の心情、立ち位置、性格、千早への想い、もろもろ。現時点での太一というキャラを凝縮し詰め込んだような。
宮野真守すげえな。と再確認してしまった、うん。

 かるたと、友情と、恋愛と。ここまできっちりバランスを保っているのが、何より凄いんだよなぁ。下手を打つと、どっちかに傾倒するか、どっちかが疎かになりがちなのに。それでラブコメ要素の消滅したスポーツ漫画は数知れず。
 見ていて心地良い、最高のバランス。安心して、存分に、堪能しております。

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ちはやと覚える百人一首 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック
 一期の頃に発売された、百人一首入門書。初版はノンブルが入っていないということでレビューが大荒れでしたが、重版からはきっちり入っている様子。しかし、回収・交換に応じなかったのは、ちょいとケチくさいなぁと思わないでもない。せっかく良さげな本なのに、ケチをつけてしまったね、と。文字通り。

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