PSYCHO-PASS サイコパス#17「鉄の腸」

 シビュラシステムの真実。
 人間の脳を使った並行処理。というあたりは予想のひとつとしてありましたが、いやしかし、藤間が取り込まれていたとは……だから「聖護くん」だったとは……。
 これは不意打ちでした。心臓がきゅきゅっとなったきゅきゅっと。実に怖かった。

 しかし、同時に「ああ、これ、すげえ萌えネタになるんじゃないかそっち方面の人にとっては」とか思ったのはひみつだ。だって「聖護くん」だぜ「聖護くん」。なにこの呼び方。どんな雰囲気の間柄だったんだ。いやヘンな意味じゃなくてぇー!

 ……軌道修正。

 局長in藤間@榊原良子、の長広舌が圧巻でありました。
 シビュラシステムの素晴らしさを滔々と語り立てる様子は、ただ心酔しているというのみならず、どこか信仰めいた気味の悪さがあり。基本的には抑えたトーンでありながら、稀に激情を秘めて震える声など、ほんとに素晴らしかった。
 対照的に、槙島の心がどんどん醒めていくのも、手に取るように分かる。そこが、面白い。そこが、ドラマ。
 ただ確実にというだけでなく、執拗に、楽しんで、藤間を壊す槙島の表情がまた、なんとも言えず。

 今回、若干の乱れはありましたが、表情豊かなこういう作画も面白いなぁと思いましたですよ。総作画監督の居ない時代を知っているオールドですから。絵の幅としては有りなんじゃないかと。プロデューサーは修正を宣言していますけれど、ね。
 座ったら落下しそうな背景は、ちょっとアレでしたが。……シンフォギア思い出しちゃったよ!?

 っと。再度軌道修正。

 藤間と槙島のやりとりが強烈でしたが、一係の面々のやりとりもまた、味わいの深いものでした。朱の、とてもまっとうな人間としての迷いに、切ない気持ちになったり。表立って口にはせずとも、縢の身を案じている様子がひしひしと伝わってきて、やるせない気持ちになったり。

 設定や展開がありがちとか、見慣れたものとか、矛盾があるとか。そういうことを指摘したり考えたりするよりは、ドラマ部分に身を任せて楽しんだ方が絶対にお得。
 それだけの、ドラマとしての強度を備えた作品であることは、確実ですから。

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コウブツヤ PSYCHO-PASS サイコパス クリスタルドームストラップ シルエットver. 5 縢秀星
 クリスタルドームストラップ、いいですよね。大人が持ってもさほど浮かない感じで。ラインナップを見るのも楽しいです。
縢は、やっぱり……なのかな。それを告げるのは、槙島になる?

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