PSYCHO-PASS サイコパス#16「裁きの門」

 放映前、放映中、放映後。公式ツイッターがとにかく煽りまくっていて、ハァン?どんだけハードル上げる気よ?衝撃的な展開って何よ?つうか誰か死ぬってことなんでしょそれってネタバレになってね?とか、だいぶ斜に構えた気持ちで、それでもネタバレを踏む前にと、放映直後に追っかけで見たんですが。

 すいません確かに衝撃でしたいろいろと……。
 っていうか何これ面白いわーすげぇ面白かったわーここに来て爆発的に面白かったです。それも、待ち望んでいた槙島との対決というカタルシスの後に、予想の埒外な仕込みがさらに置いてあったという、先読み不能の部分での面白さ。
 これだからオリジナルアニメって。

 とにかく、全話通しても、本当に出来の良い、ぞくっとするほど面白い回であったと思います。
 死亡フラグ立てすぎな縢にどきどきして、第1話アバンへの立ち返りにわくわくして、泥臭くも美しく描かれた肉弾アクションにうっとりして、朱の葛藤にはらはらして、感動して、そして……そして。
 局長。
 素直に見てきた者をびっくりさせるための仕掛けとして、たいへん優秀でしたよびっくりしましたよ。それでいて、ああ、そうか、そう来るか、と、きちんと納得させてくれる伏線が、ここまでの話でさりげなくもしっかり張ってあったのがお見事。
 つうかCV:榊原良子って時点で、気づくべきだったのか。最終的に重要なキャラクターになる、と。
 個人的にこの作品のキャスティングって今ひとつしっくり来ないと感じる部分が多々あったので(今となっては誰も、どれも、納得の配役ですが)、幸か不幸かそういうメタ視点が抜け落ちていた、というのはあるな。
 しかしいったい何なんだ局長。シビュラシステムの端末、意志、あるいは上位、でなければ下位存在とか?
 ということは、最終的に広義の意味で戦うことになる相手は……。
 クライマックスへの興味が尽きません。

 この怒涛の流れの中で、槙島さんもすっかり前座扱いになってしまいました。しかし肩透かし感や小物感があまり感じられないのがポイント。
 朱に殴られて昏倒、という決着は、だいぶお気の毒ではありましたが。このへんの展開は、なんとなくハリウッド映画というか、実写っぽい展開だよなあと思います。途中で負傷し脱落した人物が、鍵を握る、というあたり。ヒロインの火事場の馬鹿力、いわんや。
 その後の苦しいまでの葛藤含め、朱のヒロインっぷりは、実に見応えがありました。

 しかし槙島がこうなると、狡噛と槙島の共闘展開とか、妄想しちゃいますね。なにがしか、同じ方向を向く展開はありそうで。
 第1クール・第2クールともに、OPにおいて、狡噛と槙島の対峙よりも、朱が狡噛に銃を向け合っているイメージの方が強烈だったのも、そこらへんにかかってくるのではないか、とか。

 いろいろ期待は膨らみます。面白いです。面白かった。
 ほんと、オリジナルアニメの醍醐味。

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ガレージキットガン: PSYCHO-PASS ドミネーター
 ガレキのドミネーター。既に購入は不可能ですが……。
 今回ラストみたいな変形はしますか!するわけない!
 これがもしもキッズ向け玩具販促番組だったら、音がして光るドミネーターとか出たんだろうか。などと妄想してみる。昔の光線銃みたいな。あっ楽しいそれ楽しい。

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