THE UNLIMITED 兵部京介#5「ストレンジャーズ -Portrait of the family-」
エスパー差別ってこんな酷いんだっけ。本編の記憶が曖昧で。というか、基本的にあっちは緩い雰囲気だから、差別が描かれても明るくあっさりと落とされていた、んだよなぁ。
これだけヘビーに描くなら、その差別の根拠として、なにがしか例示して欲しかったところですが。
ユウギリちゃん可愛いよユウギリちゃん。のみならず、いろいろと今後に繋がる伏線の仕込みが為された回でありました。
バベルにより明かされる兵部の過去と、ヒノミヤの進退。合衆国（コメリカという名称を避けたのは英断……）に属しつつ、パンドラへの愛着も感じ始めていて。なおかつエスパーに対する差別を目の当たりにし、今後どう考え、動いていくのか。
王道の葛藤を抱えた、王道の主人公。いいキャラです。
一方、真・主人公である兵部のほうは、身体に抱える不安と、誕生日に馳せる複雑な想いとをクロスさせて、未来と断絶された身であることを示唆。もう超絶あざとい悲劇性の演出なんですが、飄々としたキャラクターゆえに、嫌味には感じられず、普通に同情心をかきたてられます。誕生日プレゼントの数々へのリアクションも実に楽しかった。
作画は相変わらず堅調。派手な戦闘シーンはありませんでしたが、序盤の買い物シーンでの丁寧な演技は見ていて楽しかったし、ユウギリの暴走による遊園地のイメージ崩壊は、思わずどきっとさせられる迫力がありました。
シリーズ構成ではない脚本家の担当回でも、ちゃんと良回になっていた。というあたりで、信頼度がだいぶ上がりました。
この先もきっと、面白いだろうな。面白がらせてくれるだろうな。そういう信頼度。
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BD/DVDは3月20日発売予定。王の力……もとい、イベント参加申込券つき。CDアルバムと一緒に購入して、封入応募券を二枚そろえて応募して、そこから抽選だよ！って、どんだけハードルが高いのか。人気声優を取り揃えているからなぁ。
