ささみさん@がんばらない#4「実家に寄生」
わたくしが「明るい家族計画」という名称を知ったのは、ゆうきまさみ「究極超人あ〜る」のネタからでした。
あの頃は普通にギャグネタだった、うん。
DVDの再生から始まり、記憶の回帰に至るまで。ぐるり転回する瞬間が心地よい。
最後に仕掛けを置いた、というか、つまりは緩い叙述トリックだったわけですが。
伏線は最小限。しかし、シュールでスラップスティックな作風それ自体が目くらましとなっていて、だらっと見ていると、ころり騙される。
そのへんがなんとも面白い、そのへんを楽しむ作品なんだな、というのが、四話まで見ての私なりの結論になります。
可愛い絵、正調ラノベ設定、ネタ要素、そういったものでデコレートしておいて、芯の部分は意外と骨太というか。
とりあえず肉腫ちゃんかわいいよ肉腫ちゃん、とでも、言っておけばいいかな!
こういう、記憶を亡くすことが己の人格を亡くすこと、なキャラクターって昔からツボなので、ちょっとドキドキしました。
最終的に温情有りの裁定となりましたが、当人がどんな心持ちでいるのか、知りたかったな……。
軽いけれど、どきりとさせられる。
そういう感覚が毎回どこかしらに入っている。うん。面白いです。
継続視聴で確定かなあ。
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ささみさん@がんばらない 10 (ガガガ文庫)
原作はただいま10巻まで発売中。って、なんかあらすじを見ると、全然知らない話のようなんですが……。
アニメはどこまでやるのかな。あんまり広げすぎないところまでのほうがありがたいんですが、原作ファンの人はいろいろ見たいんだろうなあ。