スマイルプリキュア!#45「終わりの始まり!プリキュア対三幹部!!」

 久しぶりに見た5人揃っての変身シーンが、なにやら感慨深くて、それはつまり個別エピソードの存在意義が凄く大きかったということ、なのかも。

 ラスト前。三幹部の身の振り方を考えるの巻。
 三幹部はもう出オチというか、出て来た時点で何故ハッピーエンドを拒むのかなんてもろ分かりだったので、あとはそれをどの時点で突きつけるかでしたが。
 クライマックス第一弾、といった感じで、わりとあっさり使われて、あっさりハッピーパワーで浄化されて、拍子抜けといえば拍子抜け。
 しかしそれがスマプリらしさといえばらしさ。

 何よりも、事情を知って真っ先に同情する、それも決して上から目線でなく、己の身に照らして心から思いやるプリキュアたちの素直さ、善良さに、とても心癒されました。みんないい子だなーほんとに。

 三幹部の正体は、実は妖精でした!というのも、若干ずっこけましたが、メルヘンの住人ということから考えれば、納得の展開であります。

 ……うう。でも、あのウルフルンさんを返して欲しいと思ってしまったのは、わたくしだけではないですよね?抜け作かわいかったアカオーニさんも、おまわりさんと天然なフラグを立てていたマジョリーナさんも。
 こういう、いわゆる「敵方だと思ったら、操られていた仮想人格でした。元に戻ってめでたしめでたし」パターンは、昔々からちょいとトラウマなので、過剰に反応してしまっている部分があるのかもしれませんが。
 何って、あれですよ。「魔神英雄伝ワタル」の虎王&ドンゴロですよ。ええ。

 しかしこれで、わかりやすくジョーカーにすべての悪を被せてしまったわけで。どう決着をつけるのか、少々気がかりなところ。
 でもってバッドエンドプリキュアとか、凄いな。この局面で投入してくるってのが凄いな。普通にストーリーもので4クールやっていたら、3クール目あたりから投入したくなるところだろうに。
 シリアスでストーリー性・作家性を打ち出すよりも、明るい楽しい一話完結の話をメインに据えることを、徹底していたんだな、と、今さらながら。

 きちんと理念を持って選び取った道。作り上げた世界。
 それが分かるから、安心して見ていられる。ゆだねられる。
 子どもにも、安心して見せられる。ゆだねられる。

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 オールスターズの新作予告もありましたが、前回の映画版のBD/DVDは3月発売予定。これ見たかったんだよなあ。でも見に行けなかったんだよなあ。子ども&家族連れの中に入っていくのは躊躇われる&仕事帰りの上映時間がなかった!という。
 プリキュア映画のオールナイトとか、大人のためのプリキュア映画祭とか、やってくれませんか。なんかだいぶ昔そういう企画を見かけたような気もするけれど。