K#11「Killer」

 いやあ、けっこう普通に騙されたっていうか驚かされました。
 きちんと考察していたら、予想できて然るべきだったんだろうなあ。どれだけぼんやりと見ていたかってことだな……。

 そんなわけで、シロは白銀の王であり、ヴァイスマンと同一人物(なの?)であり、と。
 言われてみれば様々な符号があり、腑に落ちる。
 しかしそうすると無色の王はどこに行ったんだろう誰なんだろう?でもって、あの狐はいったい何なんだろう誰なんだろう?多々良殺害から始まって、青と赤の対立を煽り続けている、煽って得をする人物?

 ……無色=狐、だと、非道なふるまいは一言様とのギャップが激しいのと、クロの立場的に辛いことになりすぎなので、違うと思いたいところですが。
 他のキーパーソン。出てない色もあり、そして。ヴァイスマンの過去エピソードあたりが、やっぱり鍵になるのかな。

 いずれにせよ、ただ単に記憶をなくして操られていたのではなく、なかなかに趣向を凝らしてくれて、面白うございました。
 正体はヴァイスマンだった、ということで、これまであやふやな存在だったシロが、一気に名実ともに物語の中心人物になったのも嬉しい。

 クロは、ネコは、どう反応するか。もう拒絶するとも考えられませんが、どのように受け止め、受け入れるか。はからずも巻き込まれ利用された菊理は、この先どうなるのか。シロのことを思い出すのか、あらたな友人となるのか。

 正直、青と赤の抗争はもう、あんたら適当に仲良くケンカしといてー。とか思っちゃいます。ヴァイスマン関連のほうが全然面白く、肩入れ出来るので。

 そういえば、先日のエントリのために今年のOPを選んでいて、この「K」のOPもじっくりと見直し、つくづく思ったんですが。OPのとっちらかりっぷりは、そのまま本編の映し鏡のようだな、と。
 美々しくスタイリッシュ、でもなんだか見づらい。激しく格好良いアクション、でも誰と誰がどういう思いをかけて戦っているのか全然わからず、見ていて感情や感慨がいまひとつわいてこない。

 作品にかけた気合い、思い入れ、そういったものはぎゅんぎゅん伝わってくる。

 良くも悪くも、しっかりと作品を体現しているんだなあ。OPが。

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PASH!(パッシュ) 2013年 01月号 [雑誌]
 女子向け雑誌だからしょうがないんですが、この表紙のクロはなんとかならなかったんですか。さすがに引くわー。でもって、この表紙イラストのポスターが付録についてるとか……ううむ。中の記事に設定資料がついているようなので、そのへんには惹かれます。

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