宇宙兄弟#35「だだっ広い施設のほんの一角から」
真壁さんちの家庭の事情。
アニメオリジナルの補完を多分に含めつつ、ケンジの掘り下げと、合格発表で丸々一話。
いやあ贅沢だなあっていうか明らかに引き延ばし、なんだけど、えんえんと気をためて唸り声をあげて時間を稼ぐってわけじゃなくて(えっ)ドラマとして見応えのあるものを投下してくれるから、普通に見て面白く、不満を感じない。
……いやすいません少しは感じていますけれど、でもそれと同時に、ちゃんと「今回も面白かった!いい話を見た!」という満足感を与えるわけだから、これはなかなか凄いことではないかと。
しかしケンジはいろいろと勝ち組すぎて、いい話なんですが、面白かったんですが、これリアルな家庭持ちとか大学生とか見てて辛すぎるでショ!?
まず大学生活が「ぼくのかんがえたりそうのだいがくせいかつ」すぎるでショ!?
そして就いた職も、そこでやりがいを見い出すことだって出来そうな、充実していそうなものなのに。500円であんな立派なとんかつ定食が食べられる社食、素晴らしいじゃないですかー。
さらにさらに、奥さんは出来た人すぎるし(朝6時半に起きる旦那、より先に起きてごはんの準備しているとか、それだけで頭が下がるっつうの)、娘はかわいいし(髪をおろしたほうが絶対かわいいよ風花ちゃん!)、明らかに人生の勝ち組。リア充すぎる。
それでもなお、満たされていないピースがあった、ということなのか。
あるいは、満たされてなお、その先を求める気持ちをおさめることが出来なかった、と。
あの頃の憧れ。そして、ひとたびの諦め。
……あっなんだこれ「夜空ノムコウ」みたいだな。ただし成功したバージョンな!
で、次回はせりか回ですか。せりかの合格発表でまた丸々一話使うのでしょうかあぁぁ。
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EDテーマ、12月5日発売予定。出だしから、なかなか印象的な曲ですよね。この作品、1クールごとに主題歌が変わってしまうので、馴染んだと思ったら新曲になってしまうOP&ED。きっと、OP&EDを集めた宇宙兄弟ベスト盤とか出るんだろうな。むしろ出て欲しいな。