Robotics;Notes#8「天王寺綯です。よろしく!」

 JAXAの刺客、来襲。
 というか綯さんは誤解を生みすぎです。出自というかキャラクターの背景にあるものを知っていると尚更、どきどきしちゃうじゃないですかー。

 これだけ良い条件のJAXAの申し出をあっさりと蹴ってしまうあき穂は、潔いというか頑固というか。
 単純にロボットが作れればいいというわけではなくて、歴代ロボ部のすべてを背負い、また姉の呪縛をも背負っているのがポイントなんだろうなぁ。
 ……しかし、現在のロボ部員が全員、ロボット作りへの思い入れがさほどでないのは、ある意味幸いだったんじゃないでしょうか。
 普通にロボットが作りたい!という夢を持って入部した部員であれば、援助を受けないことについて、衝突も避けられなかったんじゃないかな。部活内抗争が始まっちゃうレベルですよ、きっと。

 一方で、海翔は、君島レポートの探索を着々と。台風を押して、というより、なんとなくやってみるかー。と手をつけたら最悪のタイミングだった、という。

 けれど、ここでの海翔の頑張りっぷりは凄く良い感じでした。
 ぶっちゃけ、ゲーム版では少々唐突感があったんですが、アニメでは流れがとても自然に作られていて、感心することしきり。
 何よりも、君島レポートがどうのよりも、愛理のため……孤独な世界に棲む、孤独な存在である愛理が、そこに居る理由のひとつを無くさないため、というファクターが大きいことも、しっかり描かれていて。
 普通にいい奴ですよ。海翔。
 ゲームプレイ時にも思った、言った通り、自分自身の内面にまでツンなだけで。外に出る言動そのものは、実のところ意外に熱いし、普通に良識があり、他人を思いやる。
 外面ならぬ内面が悪いキャラって、面白いじゃないですか。ねえ。

 海翔の性格に関する風評被害(?)は、ほんと残念でならない。

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ROBOTICS;NOTES―ロボティクス・ノーツ―(1) (富士見ドラゴンブック)
 で、そんな誤解を受けがちな海翔の、強力なフォローになっているらしい小説版。のみならず、あき穂についても、前川についても(えっ)掘り下げられているらしいです。
 ほんと小説版いろいろ出すぎで、メインストーリーであるこちらは逆に埋もれそうですが(サブキャラはそのキャラのファンが買うだろうからなぁ)読んでみたい一冊。

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