PSYCHO-PASS サイコパス#6「狂王子の帰還」

 穢れなき乙女たちの園に巣食うもの。
 猟奇殺人、うん。なんつうか、新エピソードが毎回毎回とても王道で、安心するのと、拍子抜けするのと。
 もっとこの世界観を前面に出した話が見たいなぁとか思ったりもするわけですが、2クールの長丁場、まだまだプロローグ部分よね。
 というか、少しずつ、槙島が影を落とし始める。影に気づかされはじめる。その端緒ですから。

 冒頭、狡噛の回想シーン(にして夢)が、とても良い感じでした。
 悪夢らしい悪夢であり、それなのに夢ではなく過去に起こった現実の事件であり、それゆえに、さらなる悪夢と化している。
 二重、三重に張り巡らされた中にあって、身動きが取れない。そんな重苦しさを感じさせてくれて。

 この狡噛の過去、宜野座との軋轢、そして朱との重なり合い。
 少しずつ少しずつ、物語が織り上がっていく。

 そういえば、ずっと語り部役だったので朱が主人公のように思えていたのですが、本当のところ主人公は狡噛なんですよね。朱もまた主人公のひとりではあるけれど、本筋に絡む部分となると、やはり狡噛が主軸になる。
 第1話からのすべてを、一度、狡噛というキャラクターの視点から見直してみるのも、面白いかもしれない。

 朱は触媒役なんだな。きっと。
 おいしい立場ではありますが、OPを見ていると、なにやら不安にもなります。毎回。

 とりあえず酒豪すばらしい。かわいいすばらしい。
 相変わらず、じわじわと、じんわりと、見せてくれる作品であります。

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名前のない怪物
 EDテーマ、12月5日発売。EGOISTってなんだか苦手意識があったのですが、これについてはとてもしっくりはまっていて、良いなあと思います。
 あれだな。アニメキャラクターのアバターを着ていないほうが素直に受け止められるってことだな。うん。

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