BTOOOM!#4「世界ランカー」

 サイコな少年、吉良康介くんの独壇場。な、今回でありました。
 思えばここまで、メインキャラひとり登場のたびに丸々一話使っていたりする?第一話は坂本が普通に主人公として、第二話はヒミコ、第三話が平、そして今回の吉良。

 バトロワサバイバルものは、互い共闘したり殺しあったりする人物の個性も大事な要素であるから、こういった手法でまずは丁寧に人物を描いていくのかな。
 とは言うものの、ヒミコ回以外は、主人公である坂本の行動も少しずつ進んでいるので、バランスは取れている感じ。

 ともあれ、吉良。
 初めて現れた、坂本以外にゲームの「BTOOOM!」をプレイしていた人物ということで、子どもながら、ポテンシャルは高そう。
 狂気という面においても、現時点で登場している他のキャラに勝るとも劣らず。悲劇性もまた、然り。
サイコキラーなのか、シリアルキラーなのか。屍姦がにおわされていることからして、前者に思えるし、いずれにせよ父親からの暴力の連鎖であり、同情を禁じえないですが……でも、恐怖の方が先に立ってしまうな。ここまで行くと。

 これが人情話であれば、夏目が救い手になるのだろうけれど。それどころか、父親殺しの引き金を引いてしまったあたり、どうにも無常であります。

 ゲーム「BTOOOM!」でのランカーと知ったことにより、坂本には特別な感情を抱くようですが、これが吉凶どちらに出るのか。
 救われる道は……無いのかなあ。

 一方の坂本は、朦朧としてゲームと現実の区別がつかない状態とはいえ、このリアル版BTOOOM!においても、充分に有能なプレイヤー足りえることが示されて、ここは素直に燃えポイントでありました。
 ゲーム、というかソナーの仕様についても、いろいろと明らかになったし。このへん、ゲーム版のルールとしてでも、最初に明かしてくれるわけにはいかなかったのでしょうか。見ている者が「使い方に気付けよ!」と手に汗握る、というのも、有りだと思うのだけれど。
 あくまでも坂本と一緒に、ひとつずつ学習していくという方向性で行くのかな。それはそれで。

 キャラクター紹介がひととおり終わった後、どう進んで行くんだろう。まずはそこまで、見守らなくては。

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限定版BTOOOM! 7 (バンチコミックス)
 限定版でヒミコのグラビアつき、ってつまりはイラスト集でもついていたのかな?なにげに品切で、プレミア価格になっています。
 ヒミコってやっぱり人気あるのかな?紅一点だから他のキャラと比較のしようもないですが。女性キャラ追加は絶望的なんだろうか……。

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