となりの怪物くん#3「やっかい」

 雫とハルのすれ違いっぷり、それもいまどきの少女マンガらしく、「好き」の定義の揺れが問題になるあたり、良い意味で頭でっかちな作品なんだよな。などと思ったり。
 ヒロインである雫、その相手を務めるハル、双方が頭の良いキャラクターであることも、逆にぐるぐるぐるぐると考えすぎたり、あるいはあえて思考を放棄するという選択に走ることに、自然に繋がる。
 お互いにときめいちゃってるのに、なにをぐずっているのか!とか見ていて思う、このじれったさこそが、少女マンガの真髄だよねぇ。

 そんな進展しない進展を見せている主役ふたりとは別に、とりまく状況は少しずつ変化を見せております。
 ササヤンがササヤンという名前で認識され、夏目さん含めて友達のワ!が広がったりとか。
 序盤、完全にモブ然としていた男子たちが、仲直りフラグを立ててきたりとか。その中でもひときわ目立つイケメンが、雫に接近してきたりとか。
 世界……単純に作品の世界という意味ではなく、ハルにとっての世界、雫にとっての世界が、少しずつ広がっていく。ハルは、雫という扉を通して。雫は、ハルという扉を通して。

 他方、ハル当人に関連した、なにやら事情がありそうな面倒くさい人物が登場して。
 ここまで天然で余裕ありありなキャラクターを通してきたのが、若干崩れるあたり、わりと見どころなのかな。個人的には、ハルが崩れるのは、雫関連のことだけでいいんじゃないかなーとか思ってしまうのですけれど。

 だんだん、群像劇っぽくなっていくのも、けっこう期待です。夏目さんかわいい。ササヤンいい人。ヤマケンくんモブ。いや今からぐんぐん存在感を増していくと思いますが。
 それにしても、けっこうなハイペースで進んでいくなぁ。1クールなのかな。原作は未だ連載中だし、どこまで話を進めるのか、気になります。

amazon link

Q&A リサイタル!(初回生産限定盤)(DVD付)
 ノリノリ元気で可愛いOP曲、発売中。田淵智也の作る曲っていいですねぇ。にぎやかでありながら、うるさくない。どこか上品。
 そしてやっぱり、声優が歌うと、アニメ盤は出ないのかぁ。面白い業界の通例ですね……作品によるのかもしれないけれど。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ