K#2「Kitten」
第二話にして、これ、バカアニメ!?(愛すべき、という良い意味で)という嬉しいのか悲しいのか怒っていいのか笑っていいのか分からない気持ちになりましてよ。
でも、オサレアニメという基本は変わらない。うん、一本筋が通っていて、たいへんよろしい。
全裸にゃんこに翻弄されるお話でした。以上。いやいやいや。
演出やら、街や部屋の描写やら、そういったもので目を楽しませつつ、全裸にゃんこに目を奪われつつ。
話そのものは、登場人物同士の接触が多少あったくらいで、あまり進展していないんですが(……これ本当に1クールなの?)、退屈したりもどかしく思ったりするより先に「ばかだなーでもにゃんこかわいいよにゃんこ」ですべてが許される。なんという反則技。
そして、第一印象よりもだいぶ小狡い社とか、思ったとおり料理上手の狗朗とか、まあなんというお約束。
思うに、このアニメ、無駄にオサレすぎるから幻惑されるけれど、本質はやっぱりバトル系のラノベアニメっぽいんじゃないかな。
決して悪い意味じゃなくて。
最初になんだか知らんけど抗争を見せて、主人公はなにやら軟弱だけど秘密を抱えていそうで、正体不明の敵に追われて、合間に謎の美少女(猫だけど)に懐かれて。真剣勝負のはずが、唐突にごはんを食べ始めるとか。
見た目のスタイリッシュさや、大作っぽい宣伝に惑わされず、わりと気楽に、身をゆだねて見るのがいいのかも。
映像美を楽しみつつ。
◆amazon link
K -メモリー・オブ・レッド-(1) (KCx(ARIA))
ARIAで連載中の外伝的コミック版。赤組こと吠舞羅の前日譚。キャラクター&組織の掘り下げで、なかなか面白かったです。しかし基本的に男ばっかり(アンナちゃんはいるけど)の、男同士の友情ばっかり(ほほほほほもちゃうで!いや本当に)なので、女性向けかな。
吠舞羅が好きな人、というより、現時点では「吠舞羅について知りたい人」向け。多々良がどんなポジションであったか、よく分かります。先にこれを知っていれば、第一話冒頭に始まる吠舞羅の面々の壊れっぷりも理解できたのに、というもったいなさも感じたり。