ファイ・ブレイン 神のパズル2#24「閉じた世界」
だから言ったじゃないですかノノハは髪さえ下ろせばヒロイン力が五割アップだって！そりゃギャモンさんも赤面しちゃうよときめいちゃうよ！
え、言ってない？言ってなかったっけ？
最終回直前。フリーセルとの対戦へのお膳立てが整う回。
さんざんヤンホモヤンホモ言われてきたこの作品ですが、正直、第1シリーズ・第2シリーズすべて通して、ノノハに対して「ママ」とかのたもうたフリーセルさんが、いちばん病みときめき（って何だそれは）ましたよ！
ママの言葉を喋り、ママのパズルを手にし、ママの心を語る。いうなればクローンとして。
それにうっかり身を預けてしまう、抱きしめてしまう、フリーセルの心の綾たるや。病み、闇。
同じ（？）ヤンホモでも、フリーセルの場合、ルークのように心が完全にふたつに引き裂かれているのではなく、相反する想いが幾重にも折り重なって、光と影が明滅しているようなイメージで、その不安定さがまたキャラクターとしての魅力でもあり。
とは言うものの、解消して欲しいと、切実に願うものですが。
それを為しえるのは、カイトのみ。
パズルの力のみ。決して、リングの力ではなく。
第1シリーズと同じく、リングを拒否し、ただパズルのみで対等に立とうとするカイト。しかしあの頃の不安定さはなく、ただひたすらにパズルを信じ、己を信じ、相手を信じる。
パズルで通じ合えるはずだと、信じる。
最終局面に来て、仲間がみな見守るだけになってしまったのは、少々残念ではありますが、彼らとともに、カイトの背中を、信頼を持って見守ることが出来るのもまあ、いいかな。
ところで、ホイストの毀誉褒貶っぷりはちょっと笑ってしまった。
クロンダイクの腹心でした→フリーセルを裏切っていませんでした→ぼくがすべてをこんとろーるするんだーかみをこえるものをつくるんだー→退場。
爽やかすぎるぞ……小物すぎるぞ……でも、なんか妙な説得力はあるぞ。
ノイズ抜きでの真剣勝負。次回、最終回。
楽しみです。
でも、淋しいです。終わってしまうのが。
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