超訳百人一首 うた恋い。#11「香子と藤子 紫式部」
紫式部をこういう解釈で来ちゃうのかー!素晴らしいよ楽しいよ!
かなり大胆なキャラ構築だと思いますが、そのすべてがツボに入って、ほんと楽しゅうございました。素敵だなー。清少納言編の鬱屈が続いた感が、いろいろ晴らされたなー。
いや、まあ、こっちも悲恋ですけれど……。
まず紫式部が根暗(って言葉も懐かしい)文芸部っぽい引っ込み思案ちゃんというところが素敵。公任への酷い態度が素敵。行成に脅えちゃうのも素敵。プレッシャーに押しつぶされそうになってじたばたあがく様子が、もう最高。
……ああ。私って本当に、こういう陰の気なキャラが大好きなんだな。ちょっと反省しよう……。
さておき。
どんな恋物語を見せてくれるのかしら、と思ったら、まさかの百合。なんというか、「百合」という気高い言葉が良く似合う、由緒正しく清く美しい百合っぷりに、いっそ崇め奉りたい気持ちに。
歌の使いどころも、見事にはまっていて、ああ!と膝を打ちました。カタルシスありあり、素晴らしかった。
しかし、またしても落としどころが「女性ゆえの社会の壁」であったことは、少々残念な気持ちになりましたけれども。このテーマ、徹底して貫いていくのかなぁ。小野小町からずっと続いているし、そろそろ食傷気味なんですが。
とか言いつつ、しっかり楽しんでおります。楽しいです。
作品に登場する女性達が、いつか、もっともっと溜飲を下げる日が来ますように、と念じつつ。
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ネイルポリッシャーですって!なかなかアニメグッズには珍しい展開じゃないでしょうか。どんだけ女性ファンを意識しているか、良く分かるという。
けっこうお高いけれど、モノは良さそう。百人一首がテーマのグッズと言い切れば、普通に持ち歩け……そう……?