夏雪ランデブー#10
六花さんの天然鬼畜っぷりが、事態の混迷に拍車をかけていると思うんですが、どうですか。ねえ。
しかしこう、実に、あれだね。NTRだね。ぐだぐだしまくっているのに、互いに互いを傷つけまくっているのに、見ている者としては面白くてしょうがない。
つくづくと葉月くんは不幸ですけれども。
憎いのは、不幸な中に余禄がついていること。
自分の身体を勝手に使われて、勝手に六花と(自粛)までされちゃって、しかし、その根底には「六花が自分を好きになっていた」という事実が横たわっている。
想いを向けられていたのは自分で、けれど受け止めたのは自分ではなくて、悔しくて、でもやっぱり心のどこかで嬉しくて。
錯綜する精神状態が、ほんと、想像に余りある。
一方で、危うい状態(自分についても、他者についても)の島尾はといえば、六花を取り戻したけれど、それは葉月の姿でのことであり。彼女の想いは確かに葉月へと向いてしまっていたことを再確認してしまったし、何といっても最後の台詞がもう爆弾すぎて。
すきになった、葉月くんは、どこへ。
いたぁい。これは痛いですよ!
果たして言い訳するのか、説明するのか、両方をするのか。と思って、固唾を呑んで見守ったら、次回に続くってえぇー。
どうなってしまうのか。次回、楽しみ……というか、怖いです。
そうそう、今回は、「島尾の姿in葉月(=CV:福山潤)」を堪能しました。「葉月の姿in島尾」が最初に登場した時と同じく、普通に聞いていると、どっちの声なのか判別しがたい。それくらいに、本人になっている。声質ではなくて、喋り方、抑揚、そういったものが形作るもの。ほんと凄いや声優って。
予想外のところで「六花の姿in島尾」も、心臓がぎゅうっとなる驚きと怖さと緊張があり。うーん素晴らしい。
今期は何やら精神入れ替わりものが多いらしいですが、プレスコでやってるのは、この作品のみ。プレスコの強みを生かして、絵に合わせるのではなく、それぞれの声優が作り上げた、役柄の「声・語り口」に合わせることをしているのが面白いなあと思います。しみじみと。
見応えあるなぁ。
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次回、最終回。完結したら読もうと思っている原作コミック。アニメ版は本当に「声」の要素が大きかったから、それを取っ払って読むのが、若干楽しみです。