夏雪ランデブー#6
完全にルート分離状態で話が進んでいくんだなあ。
今回のお話は、まず、葉月というキャラクターの魅力が炸裂しておりました。
基本楽観主義であったり、好きになった理由を滔々と語ってしまったり。
飄々とした雰囲気が先に立っているし、喋り方がいわゆる現代風の醒めたものだったりするのに、恋についてはひたすら一途というのは、実においしい。
というか、「誰かを好きになった理由」を語る、「誰かを好きな人間」が、仔細名エピソードを交えて魅力的に描かれるっていうのは、少女漫画の系譜らしい構造だよなあ。
一方で、天然おっとりなのに微妙に悪女というか悪女というとちょっと違うんだけど天然たらしというか何というか困っちゃう六花さんがまた、可愛くて憎らしくて愛おしい。
病院での切なくもエロースなシーンやら、想いと想われの狭間で悩める様子やら。「女」だなあ、と思うのは変わらずなんですが、「いい女」じゃなくていい「女」だな、というか。若干意味不明ですみませんニュアンスで推し量っていただければ。
でもって、三人の中では肉体的にも精神的にもだいぶ有利な立場であったはずの島尾が、自分の立ち振る舞いで逆に落とされていく様子は、実にこう小気味良いというか(えっ)決してざまあみろ的な意味ではなくて、突き落とされる快感的な。墓穴掘りまくり美味しいです。
この錯綜した状態が、なんらかの結末に辿り着くには、王子と姫の絵物語が完結することが必要……なのかな?
親指姫から、人魚姫へ。最終的に、何処へ辿り着くのか。
願わくば、悲しい物語ではありませんように。っていうかアンデルセンやめてまじでやめて。
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OPのアニメ盤は、原作者描きおろしイラストのジャケット。あれー葉月と六花だけかーと思ったけれど、この葉月が葉月とは限らないよね、って無理があるか。裏面にもイラストあるのかな?
この作品については、ちょっとOP・EDとも欲しいな。