つり球#10「俺たちのタックル」
タックルという言葉には、ふたつの意味をかけてあるのかなあ、とか、ぼんやり思ったり。
俺たちのタックル!なんか熱いぞ熱血青春ものみたいだぞ!いや実際熱血青春ものなのかもしれませんが。
そんなクライマックス、絶好調最高潮であります。江の島の危機、世界の危機。
でも、どこかしらゆるふわ〜な雰囲気は保ったまま。
緊張と緩和のバランスが、相変わらず絶妙で、見ていてはらはらしつつほんわかする。見心地、幸せというか。なんというか。
とか言いつつ、アキラの尽力により、江の島の住人たるメインキャラの面々が、それぞれに役割を果たす様子。やっぱりこういう、主力結集!作戦開始!というシチュエーションは、燃えるのであります。
連動するように、ユキが江の島へと帰還する。
助けとなるタクシーの運転手が、なかなかに良い役回りでした。なにがしかの縁がある、つながりがあることを示唆しつつ、基本は「見守り、励ます大人」のポジション。
どこを切り取っても見て楽しい、見どころ満載の今回でしたが、やはり出色はハルとユキの会話。
葛藤するハルを平手打ちして叱るユキ、の構図が、ここまでの関係性の変遷を如実に物語っていて、いやはや感無量。
ハルがまた可愛くて可愛くて……完璧にヒロインだよな……変な意味じゃなくて。
ここの人物の芝居に一番枚数(作画の)を使っていた気がするのも、「つり球」という作品の方向性を表していたのではないかと。
宇宙人、釣り、でもやっぱり青春。だよねだよね。
総力結集で、いざ出陣。しかし同時に事態は暗転。
いや歩ちゃんどうなっちゃったの……と呆然としたところで次回への引きとか、鬼だな。鬼です。
ますますの盛り上がり。あと二回。存分に楽しみたいと思います。
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つり球 オリジナル・サウンドトラック
7月25日発売予定。やっと来ましたジャケットイラスト。これは絶対に購入、であります。つり球という作品の魅力は、音楽に因るものがけっこう大きいと思うんですよ。今回も本当に音楽による盛り上げが良かった。
サントラ未収録音源のCDが付くBD/DVD第1巻も、欲しい……悩ましい……あにぷれのばかぁー。