緋色の欠片#7「絆の綻び」
敗北から一夜明けて。
しかしあれだね、珠紀ちゃんは負けるたびに強くなるヒロインじゃないですかね!
そもそも彼女の場合、初手から状況が全然分からないし完全アウェイな上に、期待された力もふるえず、という無力な存在の極みから始まるので、もう何も失うものが無い的な。
開き直って己の無力を認め、まずは足場固めから。それはとっても正しいし、なにかと後ろ向き思考な守護者のみなさんに、違った視点を与えるという意味において、救いにもなるのではないでしょうか。
この作品、原作からして、序盤のヒロインの扱いは本当に酷い。なにも分からず放り出されたのに、覚醒しないと言って残念がられ、ちょっと自分から動けばウザがられ、なぜか美鶴と比較されては下げられまくりで。アニメになって、さすがに美鶴との比較disはカットされたようですが、基本的な流れは変わらず(というか変えようが無いのかな)、わりとストレスの溜まってきたところに、今回はなかなか痛快でした。
そろそろ物語も序盤を抜けて、中盤突入。やっぱり主人公が動き出さないと。
一方、勢力図の塗り替えというか、今までは潜んでいた勢力が表へと。どう見ても漁夫の利を狙っています本当に(以下略)って感じですが、さてはて。
アリアというかロゴスもまた一枚岩では無いことが判明し、事態はますます混迷へ。というか、今の状況をしっかりと把握できているのって、本気でばばさまだけじゃないかっていう。
ともあれ、今回は何だかだいぶ面白かったです。
珠紀が前向きパワーを出してくれたから、というのが一番かな。ほんと、がんばれたまきちゃん……。
定期:今週の真弘先輩は、落ち込み不機嫌可愛かっ……かわいそうでありました。ううう。拓磨と並んで初期からのふたりということもあり、先輩ということもあり、(ネタバレ自粛)ということもあり、なにかと辛い立場……そこがオイシイんですけどね!なんだかんだで拓磨と一緒に「珠紀ちゃん番」でもあるし、この先もいろいろ期待していますわよいろいろ。
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緋色の欠片マガジン (エンターブレインムック)
マガジンも出ていたのですね。3月末に発売済。内容はアニメ開始前のものなので、旬の情報は無いでしょうけれど、スタート前の制作サイドの基本的な姿勢等を窺い知るには、けっこう良いかも。
そしてレビューによるとゲーム版のネタバレが炸裂しまくっているそうなので、ゲーム既プレイで、アニメではどのルートに行くんだろう?という予想を立てるための副読本にするには良いかもしれません。あるいは、ゲームやるのは面倒だけど、ラストは知りたい。どんなルートなのか知りたい。という人にも?