ファイ・ブレイン 神のパズル#25「パズルタイムの始まりだ!」

 いいですねぇこのサブタイトル。ファイ・ブレインらしくて、元気で楽しそうで、未来を予感させる。っていうか未来っていうか第2シリーズは決定済なわけですけれど。

 ともあれ、第1シリーズ最終回。
 太陽系を模した大掛かりなパズルに、これをどうやって解くのかと、心ときめいた先々週。まさか始まってすぐにシンプルかつ単純なものになってしまうとは……。

 しかし、それにより、問題はシンプルになりました。
 カイトが解くべきパズルは、ただ出題されたままの姿のものではなく、回答しつつ対戦相手の命をも救うもの。そこまで含めての出題と解釈する。なんというか、ちょっとコロンブスの卵的な発想の逆転が、気持ち良うございました。
 でもって、ここにきてやっと、カイトが主人公らしい格好良さを見せてくれましたよ。いや今までだって話の中心には居たけれど、とにかくぐらぐら揺らいでいたので……結局のところ、オルペウスの腕輪が諸悪の根源だったということかな。
 ルークも、カイトも、己自身を凍結されていた、という。

 最後のパズルはルーク自身。
 ルークの心そのものが回答であり、解法であり、解放である。という構造が、とても美しかった。
 賢者のパズル風に言うならば、ルークの心が、ルークとの友情が、「財」であったということ。

 これらを踏まえての、カイトの決め台詞「このパズルは俺に解かれたがっている」がまた、素晴らしく効いていて、うっかり感動しちゃったよ。

 最終局面に来て、仲間達の力を借りるのも、嬉しかった。軸川先輩のアップルジュースまで使っちゃうとか、素敵やん?
 投擲役のみ任されたノノハさんも、ノノハさん平常運転で、これはこれでよろしい。ギャモンさんはうっかりあっさり戻ってきていてカイトと仲良く喧嘩状態もキープしていて、これは本当にたいへんよろしい。
 何よりも、カイトが「仲間の力を借りる」。これだけで、大きく成長したんだなあと思わせてくれましたことよ。

 最後の最後で鍵となる組木パズルの使い方もまた冴えていて、本当に、2クールの物語として過不足のない伏線の使い方と回収をしているなあと思わされました。
 丁寧に作られた、一本の作品として。

 ラストシーンが学園で、武田先輩との勝負っていうのも、やけに嬉しかったなあ……。

 本当に楽しい作品でした。
 何よりも楽しい嬉しいのは、第2シリーズがすぐに続くってことだな。というか次回予告が普通にあるし。

 まだまだ、楽しみです。楽しませていただきます。はい。

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ファイ・ブレイン~神のパズル オリジナルサウンドトラック Quebra Cabeca
 サントラ購入済。ですが、最終回バージョンのEDを聴くまでは、と思って封印していました。そしたら……どこが違うのか分からなかったという……うん。2番の歌詞が流れましたね。うん。

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