カードファイト!! ヴァンガード#65「目覚めし双剣」
ちなみにダークパワーっぽいのはナイトが持つと光と闇が両方そなわり最強に見える暗黒が持つと逆に頭がおかしくなって死ぬ。
(ブロント語録)
こんな言葉を思い出しちゃったんですが。どうしてくれるんだ!
それにしても、まさかアイチに対して「そんなチートずるいよ主人公補正!」と思う日が来るとは。
光と闇のどちらを選ぶと問われて、どちらも選んじゃうとか、主人公補正以外のなにものでもないじゃないですかぁー。とか、カードの知識無しにアニメだけ見ている身としては思っちゃったりなんかして。
ちなみに、スイコの差し出したカードは、どちらも選ばないんじゃないかなーとか予想していたりしました。結果として、当たらずとも遠からず?
第1シリーズ最終回。
第2シリーズはとっくに決定していますけれど、ここまで5クール分の物語にはきっちり決着をつけて、完結。誠実な作りであります。
決勝戦、レンV.S.アイチ。
レンの圧倒的な強さ、PSYクオリアの力を、どのように打ち破るのか。先週までの展開だと、レンの「闇のPSYクオリア」に対して、アイチが「光のPSYクオリア」で対抗するのか?と思わせられたのですが、二元構造ではなくて、いずれをも受け入れる選択をしたというのは、なかなかに感動的でした。
自分の中の闇を受け入れ、光を自覚し、双方を肯定する。それだけの器の大きさを持っていること、言い換えるならば己の強さと己の弱さの総量を知ること。
主人公らしからぬ、ヒロインのような、と言われ続けたアイチですが、この一点において、他のどの登場人物とも違う、唯一無二の「主人公としての」選択が可能だったんだな……という感慨がありました。
……というか最終的にそのヒロイン的役回りは、レン様に収束しちゃったよね?
レン周りについては、一応、憑き物が落ちたという結末になっていますが、第2シリーズでかませ退場しそうでちょっと怖い……などと余計なことを心配してしまった……。とりあえずアサカが救済されて良かった。キョなんとかさんのことは忘れました。
閑話休題。
こうやって振り返ってみれば、実に正統派な主人公成長ホビーアニメだったのだな、と。
アイチは、柔弱謙下という言葉を体現するキャラクターでしたが、「俺が俺が」精神ばかりのいまどきにあって、ただ物珍しいのみならぬ魅力がありました。
最終的に、弱さに打ち勝ち、けれど弱さをも抱え込んだまま、というのも、なんとも良かった。
そして安心のラストシーン。始まりの、始まり。
櫂とアイチのファイトが見たかった、という人も居そうですが、これはここで切るからいいんじゃない。ねぇ。
別に決戦とかじゃなく、日常の一コマとして、楽しみつつ、精進しつつ、勝ったり負けたり反省したり褒めあったりして楽しむ。その、始まりの第一試合なんだろうな、と。
ほんと、感慨深いです。
ああ面白かった。萌えました燃えました。
しかし第2シリーズはどうなるんだろう。大きなストーリー軸は入れるのかな。どうなのかな。
初期の緩いノリに戻っても良し。アジア大会だの世界大会だのやっても良し。
何にせよ、ここまで培ったキャラが、そのまま元気に動いてくれるなら良し。
楽しみにしています。
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ダイヤモンドスター☆
最後の最後に、1stEDテーマ曲を持ってきたのは、櫂くんとアイチの関係性が一周して、最もプリミティブな、有るべき姿へと立ち返ったことを示唆している……のでしょうね。
個人的に一番好きだったED曲なので、とても嬉しゅうございました。ホビーアニメらしい歌詞がとても気に入りです。第1シリーズ完結記念に買っちゃおうかな。