戦姫絶唱シンフォギア#13「流れ星、堕ちて燃えて尽きて、そして」(終)

 いやあ、なんともツッコミが追いつかないのはいつものことですが、笑えるのと泣けるのと感動するのと呆れるのと、全部が合わさってですね、本当に追いつかなかった。

 最終回らしく、作画もまた見事でした。
 ただ、最近の絵が小奇麗なアニメとはちょっと印象が違う。
 それは、たとえば、止まって会話(念話含む。そうそう念話って何をいきなり!と思いましたが、歌いながら会話させるためだとラスト近くでやっと気づいた)しているようなシーンで、いまどきのアニメだと美しい横顔で風に髪をなびかせて、とかやると思うんですが、この作品の場合、止まっているシーンは止まってていいや。という思い切りがあるというか。
 でもって、戦闘シーンでは力いっぱい暴れさせて、作画も羽目をはずすぜ!というあたりが、実に見ていて懐かしいというか、気持ちよいというか。
 基本の画面はわりとライトな印象ながら、そういう緩急が面白くて、ついつい画面に見入ってしまう作品でありました。

 そして歌。とにかく歌。
 三人ソングは基本だよね!
 内容を反映して、聞いててテレテレになっちゃうくらいストレートな歌詞も、基本だよね!
 ……うっかり泣けた、笑いながら泣けた、ツッコミ入れつつ指さして笑いつつ泣けた。うん。
 歌の力は偉大です。

 話そのものについては、なんだかよくわからないけれどとにかく熱い展開や、中二な専門用語を織り交ぜつつ、だいたい予定調和なところに収まって、第一話アバンへの回帰パターンという無難なエンドではありますが、サプライズ(と呼んでいいのか疑問だけど)も入れて、ちゃんと綺麗に着地してくれました。
 うん、満足。

 とにかく、何度も使った表現ですが、本当に愛嬌のある、愛すべき作品でした。
 スタッフの「俺たちは面白いものを作っているんだぜ!俺たちはこの作品を愛しているんだぜ!」という気持ちがひしひしと伝わってくる。そこに尽きるのだと思います。
 それでいてひとりよがりな作品にはならずに済んでいたのは、異業種のクリエイターによるコラボということが、プラス方向に働いていたのでしょうか。

 いろいろと、ほんといろいろと、面白い作品でありました。楽しませてもらいました。
 スタッフの皆様、おつかれさまでした。ありがとうございます。

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戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング1 ツヴァイウィング
 最後はやっぱり「逆光のフリューゲル」でシメ。気持ちよいものです徹底していて。ちなみにDLで買っちゃいました。格好良い曲なのになぜか笑っちゃう、シンフォギアを体現しているような歌。
 個人的には、響と翼で聴いてみたいような気がしていたんですが、クリスも加入したからなあ。いっそ三人ヴォーカルバージョン、つくってもいいのよ?

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