ペルソナ4#25「We Can Change The World」(終)

 そうか……そういう商売をするのか。
 いわゆる、トゥルーエンドはBD/DVDで見てね!というやつ。

 でも、まあ、一応このTV版だけを見ていても話は通じるし、最終回はちゃんと最終回として大団円を迎えているので、良心的ではあります。
 というか原作プレイ済であっても、きっちり攻略してやりこんでいないと、気づかないかもしれない部分だし。

 足立との対決、そしてさらなる脅威との対峙。
 仲間の覚醒も有り、けっこう駆け足になっていましたが(そして陽介が特別扱いなのはわりと解せない……全員並列に叫ばせるわけにはいかなかったんだろうか)必要充分なラストバトルの描写は足りていたかな、と思います。
 この作品、ずっと戦闘の作画がいまひとつのまま来ていたので、最後にぐりぐり動くペルソナを見ることが出来たのは、なかなかに眼福でした。
 足立の愚痴愚痴がやけに長かったのには閉口しましたけれど。これを少し刈り取って、お遊びエピソードを若干調整すれば、普通にトゥルーエンド入れられたよなあ……いやしかしお遊びエピソードを削るのは有り得ないので、これはこれでいいか、うむ。

 ぶっちゃけ、シリアスなストーリー部分よりも、ギャグやってるほうが楽しかったし、出来も良かったもんなあ。
 以前に書いた菜々子絡みの葛藤など、感じ入る部分も多々ありましたけれど。序盤の完二関連とか、本当に楽しかったもんなぁ。ペルソナ3のOPを使用した修学旅行回も忘れがたい。サービス精神は本当に素晴らしかった。

 それは、エピローグにもしっかりと。
 だいぶ短いというか、もう少しひとりひとりとの別れを惜しんで欲しかったですが、とりあえず菜々子のあの台詞があっただけでぼくは大満足です菜々子かわいいよ菜々子。
 あれはゲームにもあった台詞ですが、アニメでは言ってくれるかな、難しいよな……と思いつつ見ていたら、しっかり言われてしまい、お茶吹きましたよリアルで。
 本当にサービスいいなあ。

 ここまで原作を尊重し、原作の空気をそのまま落とし込んだアニメは、ことゲーム原作においては実に稀少であり、お手本のような作品でした。
 同時に、ゲームそのままに持ち込むと、シナリオ本体はどうしても弱くなるんだな、ということを教えてくれた面もあり。
 ともあれファングッズとしては満点の出来。

 2クール。いろいろな点において、とてもとても楽しませていただきました。
 スタッフの皆様、素敵な作品をありがとうございました。
 機会があればBD/DVDも見てみたいなあ。

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 あっそうかゴールデンでプレイする人のためにネタバレを避ける配慮、だったのかもしれない!なーんて。
 ゴールデン、だいぶそそられるものを感じていますが、もう一押し何かが欲しいところであります。P3Pの時の女主人公追加くらいのビッグなやつが来たら、本体ごと買ってしまうかも。なんだけど。

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