ハイスクールD×D#12「約束、守りに来ました！」（終）

　大団円の見事な結末。よき最終回でありました。

　前回ラストでの敗北により視聴者と主人公をいったん落とし、そこから、きちんと対価を支払いつつ、再度奮起して戦いに赴き、勝利する。とか。
　本当に王道だなあ少年漫画してるなあ。ひたすらヒロインの為に、ヒロインの救済の為に戦うのも、頼りになる理解ある仲間が居るあたりも、主人公の能力はチートレベルだけれど今は自由に扱えないのも、ああ何もかもがカタルシスへと繋がっていく。

　それと、特筆すべきは、リアス先輩がちゃんと魅力的に描かれていること。
　ぱっと見た第一印象では、高飛車キャラかと思わせておいて、実は慈愛属性だったり清純属性だったり（あれだけエロエロ積極的だったのにファーストキスってオイオイ）というギャップが、わざとらしくなく、ちゃんとチャームポイントとして昇華されている感。一誠に絆されていく過程も、さりげなくもしっかりと積み上げられており、ラストシーンでは、ニヤニヤするよりも、ほのぼのというか、ああ良かったねリアス先輩も一誠も頑張ったね、と思ってしまった。

　そうそう、お兄さんもなにやら良い人？良識ある人で、妹想いらしいのが透けて見えて、たいへんよいかんじでした。兄属性に若干ヒットしたぜ。
　この、理解ある兄ってあたりも、見る者にストレスを与えない構造として効いているというか。

　全体を通して、見ていて楽しく面白かったんですが、あまりにもストレスが無さすぎるのだけが、ちょっと気になったかな。
　ここまで主人公に優しい世界でなくちゃいかんのかな。昨今のラノベって。

　ま、それはそれで。

　普段はスルーするエロ押し作品、なのに、それが気にならない（いや正直光るおっぱいは気になりましたけど！）明るく熱く楽しく、ごはんもぐもぐしながら気楽に見たりとか、そういう、愛すべき作品でありました。
　女性でも見られるって、けっこう大きいと思うですよ。だから二期では木場の出番増量を是非是非（略）

　いやほんと、冗談抜きに、木場のみならず全員の掘り下げ含めた二期。待ってます。期待しています。是非是非、うん。

　ともあれ、楽しかったでした。
　スタッフの皆様、お疲れ様でした。

◆amazon link

ハイスクールＤ×Ｄ　１３ イッセーＳＯＳ　ＢＤ同梱版 (単行本１（５０００円未満）)
　二期の知らせを待ちながら、間はこれでつなげということでしょうか。BD同梱版、予約受付中。コミックだと基本的にDVDでがっかりですが、さすがラノベはBDをつけるのか、という妙なところで感動したり。