夏目友人帳 肆#13「遠き家路」(終)

 じっくりと、そしてしっとりと纏めあげ、演出の素晴らしさとあいまってしみじみ良いなあと思える最終回でした。
 ……しかし最終回なのに半分以上回想シーンかよ!と思ってしまった。ことは、秘密だ。
 これ一回で最終回とは見ずに、前回・前々回のフリあっての完結回、と見るべきなのでしょうね。

 帰るべき家、「ただいま」を言う家。
 元々の夏目家と、藤原家と。
 歩き出すべき家、「いってきます」を言う家。

 ぶっちゃけ、最初から分かっていたことだよなあ、という。藤原家が、塔子さんと滋さんが、もうとっくに「帰るべき場所」であり、藤原家への道こそが、家路であること。なんて。
 ただ、今回のエピソードの場合、夏目が自分自身の痛みを目を逸らすことなく引き受け、身の内に入れること。それが大事だったのだろうな、と。

 しかし子どもゆえの行いとはいえ、三世子がなんとも残酷で、見ていて辛かった。あそこまで嫉妬してしまう理由をもう少し説得力強く描いて欲しかった……あるいは、ちゃんと和解するシーンを(一応、無音での描写はありましたが)入れて欲しかったなぁ、という。
 でもまあ、回想シーンの泣きながら走る夏目のショタ可愛さはたいへんやばかったので、それでOKかな!
 ……いろいろと台無しだ。

 ネタ的には置いとくとして、作画と演出がとにかく素晴らしくて目を奪われました。夏目友人帳という作品は、作画は中の上から上の上で安定だけれど、演出については割と振れ幅が大きいと思うんですが、今回はほんと良かった。カメラワークの丁寧さに、ことに惹かれます。ニャンコ先生もいちいちツボをおさえた描き方で、さらに感動を深め。
 単なるイイハナシダナーで終わらせない、作画と演出の力。これを堪能するアニメ、でもありました。

 原作→三期、四期、という変則的な視聴でしたが、本当に存分に楽しませて貰いました。

 スタッフの皆様、素敵なアニメをありがとう。
 願わくば、再会を。

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 ニャンコ先生グッズの数々を眺めるのも、たいへん楽しゅうございました。ほんとニャンコ先生ずるいよなー可愛いんだもんなー。
 そういえば、ナンジャタウンのコラボイベントにも行ってきましたよ。

 ずるいよなー可愛いんだもんなー!

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