ラストエグザイル-銀翼のファム-#16「Automaton」

 艦隊戦の最中、それぞれの胸に去来するもの。
 かつての友が敵となる、のは、ベタベタなんですが、やっぱりぐっと来ます。ぐっと。

 最終的に、裏と表を決定する鍵となるのは、アウグスタという存在への思慕でありました。
 アデス連邦の人間の規範は、アウグスタ・サーラへの忠誠、先代アウグスタ・ファラフナーズへの忠誠、さらにはそれに起因する平和実現の願い(という名の侵略)、という三重の構造になっていて、個々人によりこのウェイトが違う。

 オーランはおそらくこの中でもサーラへのごくごく真っ当な庇護欲が強かったのかな。とか。単純に見切れるものでもないですが、その「真っ当さ」は、見ていてほっとします。
 逆にソルーシュは、どうにもアンバランスで、己自身を持て余している感があったなあ……と。

 というか、このアニメ、アンバランスなキャラクターが多すぎる。精神のバランスがちゃんとしているキャラクターは、ほぼ空族、あるいはアナトレー?
 ゆえにファムの健全さは際立っており、魅力的なんですが、現状において、その個性を生かす道が見つかっていないのが困りもの。
 今回、カルタッファル勢が彼ららしい活躍を見せるか?と期待させるシーンがありましたが、肩透かしに終わってしまったのが、なんとも残念でした。

 突破口を早く。
 高い空へ早く。

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 リリアーナとミリア。今回アタモラも語っていましたが、カルタッファルを巻き込んだのは、リリアーナとの契約が最初だったんだよなあ。そして、ミリアへと引き継がれ。二重の意味で、とても遠くまで来てしまったなあ、という実感。姉妹とも。

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