コミック『輪廻のラグランジェ〜暁月のメモリア〜(1)』

　読もう読もうと思っていたものの、店頭ではなかなか巡り合えず。結局、ネット書店で買ってしまいました。
　スピンオフというかサイドストーリーというか。現状、アニメ本編では何のために何をしているのか全然わからないイケメン三人組がメイン、中でもイゾが主人公となっているとのことで、だいぶ気になっていたのですよ。

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輪廻のラグランジェ~暁月のメモリア~(1) (ヤングガンガンコミックス)

　表紙は王女ユリカノ。たたかうおひめさま、かわいいかわいい。

　で、まあ、読んでみて。
　スピンオフというより本編じゃないんですかこれ、ってくらいの正統派なロボットSF作品で、むしろこっちをアニメ化希望熱烈希望！とか思っちゃったり。

　パイロット養成学校の訓練生であるイケメン三人組+褐色美少女一人。そこにやってきた教育実習生の王女ユリカノ。
　周辺には戦乱の気配が濃厚であり、陰謀も多々張り巡らされ、緊張感の高まる状況。
　一方でイゾはヘタレだしキリウスは天然ボケだしアレイは不思議ちゃんだし、ユリカノ（と褐色美少女サヌちゃん）とはお風呂で鉢合わせたり温泉を覗いたり、ラッキースケベ上等サービス過剰な青春の日々でもあったりして。お約束の無器用な三角関係四角関係の恋愛模様も有り有り。いやー実に王道だなあ。
　TVアニメ本編とあわせて読むと、ほんと面白いというか、落差に驚きます。っていうかレ・ガリテ駄目だろう悪役だろうランはどうなっちゃうのどういう立場なのもう本当にどうなってんの。

　絵はシャープでそれなりに達者。ただし、表紙だけを見ての過剰な期待は禁物。デジタル作画中心になってから、表紙との落差がけっこう大きくなっちゃったよね、コミックって……。
　構成については、要所でのキメは効いているものの、コマ運びというか視点運びというか、いわゆる「マンガとしての文法」には、いかにも原作つき作品っぽい窮屈な印象が若干。もう少しこなれて欲しいかな。
　でも全体に頑張ってる感と勢いがあって、好印象でした。あとがきマンガも前向き、設定資料集付属で、さらに好感度アップ。

　で、まあ、個人的には、イゾが三白眼かわいすぎてやばかったです。黒ベタ髪（まあアニメだと茶髪というかオレンジ髪だけど）三白眼キャラごちそうさまです。
　ちょーっとサービスシーンが過剰かなっという気はしますが（電車内で読むと危険レベルなシーンがごろごろと）基本的にシリアスな物語で、ぐいぐいと話が進んでいくので、ストーリーそのものにもだいぶ惹かれます。

　ラグランジェ好きのみならず、ロボットものが好きであったら、チェックしてみる価値はあるんじゃないかな。そんな印象でした。
　2巻出たら買いますよー。

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