ペルソナ4#19「It's School Festival Day! Time to Have Fun!」
文化祭でイベント参加しまくりとか、なんというリア充だお前ら。
そして文化祭だから(?)文化部コミュイベントもやっちゃおうとか、欲張り盛りだくさん、詰め詰めに詰め合わせでお送りされました。
完二の毎度お馴染み純情粗暴キャラとしてのおいしさが素晴らしゅうございましたが、鳴神センセイのこなれっぷりがまた酷かった。こんなキャラだっけ?こんなキャラでいいのか!?と問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
全体に原作のイベントからおいしいところをつまみ出して濃縮し、そこにアニメオリジナルの要素を振りかけて、なおさら美味しく仕上げちゃう、という、いつもどおりのパターン。
今回は若干、合コンミスコンその他のギャグパートと、シリアスな吹奏楽部パートが乖離しちゃっている気もしましたが、詰め込みまくりだししょうがないかなあ。
あとは脳内補完するしか。あるいは原作補完。
以下、長文。
前回の放映後、とあるアニメ監督が、(おそらく、ですが)この作品をさして、くさすツイートをしていました。
絵を見ずに音だけ聞いてもわかる、と言って、音楽の使い方、台詞の演出に駄目出し。台詞だけですべて説明する気か、と。嘘くさいドラマ作りだ、と。
確かに先週のエピソードは、原作ファン以外には、なんか知らんけどイイハナシダナーをやってんのね。ずいぶん安直なエピソードで、ずいぶん安直に解決するのね。と、醒めた目で見られても仕方が無かったかもしれません。
かく言う私自身は、見ていてほろりと来てしまいましたが、その感情の大部分は、原作の細かいエピソードを、そしてこの先の展開を知っているからこそ呼び起こされたものだろうな、と思います。
でも、それでいいんじゃないですかね。この作品については。
アニメ版ペルソナ4。エピソードを再現しつつ、美味しくオリジナルの追加を入れ込むことにより、原作ファンの満足度はとても高い。少々特殊な事情として、ペルソナシリーズのファンは、前回トリニティ・ソウルで痛い目を見ていますから、警戒心も強くなっているし、それだけにこの丁寧な作りに感じる嬉しさもひとしお。
そして、原作ゲームを未プレイの人に「面白そうだな」「もっと知りたいな」と思わせることにも、ある程度成功している……と思います。少なくとも私の身の回りに数人、未プレイで興味を持った人が居ますし。
ぶっちゃけ、アニメーション作品単体としては、この「ペルソナ4 Persona4 the ANIMATION」は、決して評価の高くなるものとは思えません。
作画・背景・演出や構成その他、全体のクオリティ自体は、褒められたものではない。
しかし、別媒体からの移植作品としては、少々大げさですが、歴史的傑作レベルと呼んでも良いのではないかと思っています。
原作ファンを満足させ、原作を知らぬ者に興味を抱かせる。その基本すら出来ていない作品の、何と多いことか。そんな中にあって、P4Aの輝きっぷりったら。
なにやらだらだらと書き連ねていますが……まあ、前提からして違うんじゃないかなーと思ったわけで。
このアニメにおいて、ドラマ的な深みは、原作、あるいは「原作をプレイした視聴者の感情」にゆだねられている。
不親切なことは確かです。未プレイの人にも普通に通用するドラマを作れよ、と言われたら、それまでだし。
けれど、いろいろとリソースの限られた深夜アニメにおいて、どのように視聴者を想定し、どのように優先順位をつけたか、の一例としては、とても面白いケースなんじゃないかな。
なんか頭が煮えて良くわからなくなってきた。ので、とりあえずこのへんで。
つまりは、件のツイートを見た時に感じたモヤモヤと、そこからつらつらと考えたことを、形にしたかったのです。はい。それだけです。
あくまでも個人的な思いと語りなので、そこのところよろしく。よろしく。と、逃げを打ちつつ。
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かわええワンコインミニフィギュア。アニメイトにぶらりと寄った時にでも買ってみるか……と思ったら、発売は6月とか、どんだけ先なの。アニメ終わってるじゃないか。いやいやVita版が出るからいいのか。いいんだな。次弾のあるコンテンツってやっぱり良いな。
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