ラストエグザイル-銀翼のファム-#12「Block」
まさかの温泉回。しかし色気ゼロ、素晴らしい。
……考えてみたら毎回OPでお肌をさらしている三人娘でしたっけ。
激しい展開になってきた、と思っていたのに、相変わらずの爽やかのんびり珍道中。
基本的にファムが明るくて楽天家のムードメーカーだから、というか、深刻な事態となってもあまり陰鬱にはならないように、そういう性格に設定したのでしょうね。
ミリアやジゼとの関係性を序盤で固めたのも、この先、主人公達がブレずに真っ直ぐに進んでいくための下準備であったのかもしれない。
いずれにせよ、若干の肩透かし感はあれど、見ていて楽しい気分になれるのは歓迎です。
思えば、元気で前向きな主人公に配点が甘いかもしれない、最近のわたくし。ファムは少々無邪気すぎて、年齢より幼く感じられることが多々あるのが玉に瑕ですが。
つられてゆりゆりしちゃうディアンは、なかなかに微笑ましかったのは、ファムのお手柄であることも事実だ。赤面かわいいディアン、またほのぼのとしたやりとりを見せて欲しい。でなければ、グラン・レースでの再会を。
基本的に重い話は主人公の「外側」にぜんぶ突っ込んである、ような気もします。面白い手法。
ルスキニア、リリアーナ。過去を引きずって、悲愴感のある大人組。
今回の展開だと、ケイオス遺民団あたりに辛い役回りが待っていそうで、いやーんな感じですが。
個の力と、軍にして群の力の対比。
そういう意図も、あるのかもしれない。
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ラストエグザイル‐銀翼のファム‐２ (角川スニーカー文庫)
スニーカー文庫からの小説版、年末に2巻も出ていたのですね。表紙が1巻・2巻で対になっていて、良い感じ。3巻が出るとしたら、ジゼがメインになるのかな？
しかしレビューを見ると、どうやら表紙と中の挿絵は違う絵師が担当しているようなので、注意が必要です。そういえばアニメのノベライズって、文字通りの表紙詐欺がまかり通るものだったっけ。なにやら懐かしい感覚。
