追悼 脚本家・首藤剛志展 in 杉並アニメーションミュージアム

 行ってきました。
 杉並アニメーションミュージアムに行くのは、二回目?三回目?バス必須なので、行くのがけっこう面倒くさいのがネック。
 展示以外に、映像ソフト貸し出しとかコミック貸し出しも行っているので、近所にあったら通いまくりそうなんです。
 実際、前に行った時も、今回も、常連っぽい小さい子どもがそれなりにたむろしている感じでした。

 受付の後ろにある柱。アニメーター、声優、監督その他、業界人の寄せ書きになっています。
 ひとつひとつ見ていくと、思いがけない名前があったりして、なかなかに楽しい。
 川本喜八郎竹宮惠子が並んでいたりするんですわよ。びっくりですわよ。

 スタッフの机再現コーナーとか。これは富野監督。思わず舐めるように見てしまう。

 まあ展示そのものはわりと小ぢんまりしたもので、小一時間もあれば見終えてしまいます。でも、ワークショップとか体験コーナーとかシアター等もあるので、過ごそうと思えば半日でも過ごせる。かも。

 で、一番の目当てはこれ。首藤剛志展。

 この日(12/18)は、湯山邦彦氏による、首藤剛志さん追悼のトークショーが行われていたのでした。
 事前申し込み制、満員御礼。キャンセル待ちの人も居たっぽい。

 トークはだいたい一時間半くらいだったかな。湯山邦彦氏と首藤剛志氏が携わった作品を、時系列に沿って(時々飛んだけど)紹介しつつ、当時のエピソード、馴れ初め(?)を振り返る形式。
 バルディオス、ゴーショーグン、ミンキーモモポケットモンスター、と。
 親友というより、戦友。
 首藤剛志氏の方が少しだけ年上であり、業界に入ったのも早かったので、どのように彼の脚本と出逢って、どのように仕事を一緒にするようになって……とか、そういった話がメイン。
 時に差し挟まれる細かいエピソードが面白うございました。バルディオスの打ち切りでお蔵入りになっちゃった後編についてや、ゴーショーグンでオクトーバーフェストがエピソードに組み込まれた時の資料集めに四苦八苦した話とか。モモのカジラについては、微妙に受け流されたのがさらに面白かったり、うん。
 個人的に一番面白かったのは、脚本に「宇宙美の極致」(ちょっとうろ覚え)と一言ばーんと書かれていた、という話。
 脚本家であるがゆえに、より映像……美しい映像というものに夢を見て、また極めたいと願っていた。そんなスタンスも。

 質問コーナーでは、やっぱりモモ、それも空モモについての質問が多くて、ちょっと笑ってしまった。次点でポケモン。まあ、そんなものかな。
 帰りには、なんと、首藤剛志追悼文集をお土産にいただき(新文芸坐での追悼オールナイトの時に作ったものらしい)、充実の時間でございました。
 追悼文集は、小山茉美さんのがなんか泣けた。そうか、ゴーショーグンチームって、向こうで酒盛りが出来るくらい去ってしまっているんだな……と。

 首藤さん、ありがとう。
 首藤さんの手になるモモの台詞のいくつかは、絶対に忘れない。

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