Fate/Zero#11「聖杯問答」

 王たちの宴。聖杯問答というより、王道問答といった赴きでありました。
 それにしても征服王さんずるいかっこいい。かっこいいずるい。でもこんなところ(と言ってもだいぶピンチだったのかもしれませんが)で宝具を見せちゃって良かったんですか、という心配。

 まずOPが飛ばされた時点で、どれだけの詰め込みがあるのかと思わずわくわくしてしまいました。会話劇だということは予想していたので、濃密な問答をたくさん見ることが出来るのかな、と。
 本編が始まり、セイバー陣営のもとへ征服王さんが酒樽担いで現れた日にゃ、もう。しかもアーチャーまで普通に参加するし(美酒を出していい気になってるあたりがちょっとあほかわいかった)見ていてご馳走レベルの愉しさでありました。
 完膚なきまでにやり込められたセイバーはちょいと、いやかなり気の毒でしたが。

 とどのつまり、王が民の方を向くのではなく、民が王を、引いては王と同じ方向を向くのでなくてはならない、と。王が与えるべき恩寵は、施しとは非なるものであるのだと。
 これはまあ帝王学のひとつのかたちであって、セイバーの抱く理想が、完全なる間違いであると言いきれるわけでは無いと思うのですが、少なくともこの聖杯戦争においては「覇者たる王がより相応しい資質である」というのは個人的に納得のいく論でした。

 いずれにせよ、三者三様の王。

 そしてラストのアサシンとの戦闘。というより、本当に蹂躙。アサシン、ひいては綺礼や時臣には、ここまで見ていてもやもやした気持ちを抱かずにはいられなかったので、爽快感がありました。

 とにかく徹頭徹尾、ライダーが主役で、楽しゅうございました。見ているだけで気分の良い、豪快で、揺るがぬ意志を持っていて、弁も立っちゃうとか。
 戦場に出でては、先陣に立ち、軍団を鼓舞しつつ自ら剣をふるう。
 まさしく王の器。カリスマありすぎでございます。

 そういえば分割2クールということで、あと2話くらいで一旦終わってしまうんでしたっけ。
 キリよく区切ってくれるのかなあ。キャスター関連あたりは決着がついて欲しいところですが、どうなることやら。

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 これはまた美しいセイバーさん。セイバーってフィギュアいっぱい出ているというイメージがあったのですが、現時点で入手出来るものって案外限られますね。見本を見ると美々しいのに品切れていないのかぁ、と思ってレビューを見たら、賛否両論の雰囲気。見本との落差が激しい個体が当たると、悲劇ですね……。

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