輪るピングドラム#22「美しい棺」

 入れ替わり立ち代り。メインキャラクターがほぼ総出演。
 ダブルHの顔見せはサービス的。でも、心温まるものでした。良かったね、陽毬。
 多蕗とゆりは、これで物語上の役割をほぼ果たし終わって、彼らなりの結論も見い出し、既にエピローグ的な雰囲気。というか多蕗もゆりも、無事で良かったなあ。良かった良かった。
 まさかここで結城翼なんて人物が出てくるとは思いませんでしたけれども。前回の引きがコレだなんて、うう。

 ともあれ、いよいよ総決算、という感じです。

 多蕗&ゆり以外の登場人物達のやりとりの殆どが、互いに噛み合っていない、もしくは想いが通じていないもので、見ていてもどかしくも興味深く、引き込まれつつやるせなく。
 ことに冠葉は、もう全方位的に会話が成立していない、というか聞く耳持たない状態になっていて、見ていてハラハラしました。
 陽毬の声さえも届かなくなってしまったら、どうすればいいんだろう、と。

 そこに真砂子が登場し、こちらもやはり冠葉に声を届けることは出来ないわけですが……。

 回想を見るに、そしてこれまでの物語の経緯を見るにも、冠葉は、自己犠牲に拠って立つキャラクターなのだな、と。
 真砂子とマリオに対して、陽毬に対して。おそらく、晶馬に対しても。
 そこに真砂子の今回ラストでの行動が、どのような楔を打ち込むのか、興味があります。

 しかし真砂子、好きじゃなかったのに、あまりに格好良すぎていい女すぎて妹属性+姉属性すぎて、すっかり感情移入するキャラになっちゃったよ。
 個人的にこの作品の女性キャラクターは、登場時点ではたいへん苦手に感じることが多かったです。苹果然り、ゆり然り、真砂子然り。
 なのに、気がつけば(「好き」とは言い難くても)思い入れして見守るキャラクターになっている。

 この作品の怖ろしいところ。であります。

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輪るピングドラム キャラクターソングアルバム
 12月21日発売のトリプルHのアルバム、ジャケット絵でてました。キャラクターソングアルバムとなっていますが、実質トリプルHオンリーなのかな?収録曲はすべてARBのカバーとのこと。プリクリ様のテーマたる「ROCK OVER JAPAN」も当然収録。

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