UN-GO#9「海勝麟六の犯罪」

 物語はクライマックスへと、うねりをおびて。

 サブタイトルからして挑戦的ですが、本編はさらに挑戦的というか、これまでの登場人物や事件が壊れ、あるいは収束していく様子が気持ち良うございました。
 なおかつ今回のエピソードでは、散りばめられた要素の数が多く、画面から受け取る情報量に、見ていて圧倒されました。

 アバンでのたそがれる因果から、まず、常とは違う気配を感じてしまった。因果がひとりで居るのは、何処となく不穏じゃないですか。何処となく。同様に、本編冒頭で、別天王に固執する新十郎も、何処となく不穏。
 事務所での空気が緊張している中、風守だけはいつも通りなのが癒しでありました。

 海勝のTV出演、爆発。正直、爆発シーンよりも、海勝家の奥から麟六が姿を現すシーンで、ぎょっとして背筋が冷えました。混乱する梨江とのシンクロ率が半端なかったせい、かも。
 そして、海勝が無事と判明してほっとすると同時に、不気味さも感じたところで、たたみ掛けるように、因果と別天王の遭遇。このCMへの引きはずるいくらいに熱かった。

 Bパートの冒頭も、流れが実に上手くて、頭の冷静な部分で感心しつつ、感情の部分ではどっきりどきどきしつつ、見ていました。
 行方の知れぬ因果、公共保安隊、矢島の登場、不破の激昂、梨江と新十郎の会話、そして依頼。
 さらには、国会への召致など、ほんと真面目に向き合ってみないと情報量にあっぷあっぷしてしまいそう……なのは、毎度のことですが、今回についてはすんなりと頭に入って来ました。
 演出を京極尚彦氏が担当しており、キレキレだったことがひとつ。この世界観と情報の提示方法に視聴していて慣れてきたというのがひとつ。そしてやはり、作品そのものがこなれてきた、ということもあるのでしょうか。
 ドラマとしての人間関係の見どころも多数。新十郎と梨江のやりとりは、なかなか胸に迫るものがありました。
 やっぱり1クール11話は短いなあ……。

 気になったポイントは、海勝の交通手段、因果が持っていたハンカチ、そしてあちこちで見え隠れしている速水。
 病院へ行こうとして道に迷っている因果を尾行しているのが、しっかり画面に描かれています。それと、病院で新十郎を見下ろす因果の背後にも、スーツ姿らしい人影が。
 前話のCパートを考えるに、海勝はフェイクで、別天王のあるじは速水という可能性もあるのではないか……と思うんですが。それはそれで、捻りが少なすぎるよな気もするし。
 はてさて。

 まあ、推理とか苦手なので、素直に続きを待ちます。

 しかし、最近この作品の感想が長くなりがちだなあ。
 ハマっている証拠です、ハイ。

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UN-GO pako&高河ゆんデザインワークス(仮)
 こんな素敵なものの発売予定も。高河ゆんとpako、どちらがどのキャラクターをデザインしたのか、そしてその変遷とか分かるのかな。胸熱だな。ちなみに、需要と供給のバランスがちょっと良くなさそうなので、早めの予約が吉かと思います。というか私、今、予約しました。

 そういえばテロップでOPの宣伝が流れていましたが、いまどこも在庫が薄いんですけど!っていうかワタクシ、このざまっているんですけど!

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 現在、5〜7日待ち。いっそキャンセルして店頭をしらみつぶしに探すか、とも思うのですが、あまぞんだと微妙に値引きしているので(12/9現在16%OFF)悩めるところ。

 ……グッズ購入に走り始めているあたり、本格的にハマっているなあ自分。

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