ラストエグザイル-銀翼のファム-#6「Over step」

　権謀術数、渦巻く連邦。そのなかでひとり無邪気なアウグスタの姿に、見ていて複雑な思いを抱かずにはいられません……が、実はラスボスだったりしたらどうしよう！
　側近は誰も彼も、ヴァサントさえも含むところがあるし、この渦中で純粋なままで居られるんだろうか。などという邪推。

　連邦の陰惨であったり陰鬱であったり陰謀であったり、そのへんの描写が割とごちゃごちゃ続いて、なんだか今回は頭に入らないかも、と思いつつ見ていたら、そこで主人公陣営は単純明快な賭けレースをしているとか、いいバランスだなあ。

　楽勝だと思ったら実力者が参加していて焦るとか、仲間のひとりを賭けの対象として人質にするとか、最後は燃料を捨てて勝負に出るとか、なんつうか王道すぎて、良い意味でニヤニヤしつつ見ました。
　ラストのオチとして、せっかく賭けレースで優勝したのに、身内が誰も賭けていないとか、素晴らしすぎる基本に忠実。真っ直ぐです。ヒロインも、ストーリーも。

　たびたび挿入されるアデス連邦の様子と比して、素直にこっちを応援したくなる。
　これ、意外に重要なこと。

　しかし、ファムとミリアはたいへん良い関係を着々と築いていますが、一方で、ジゼの鬱屈が微妙に気になります。
　あんまりごたごたした方向には行って欲しくないなあ。青春真っ向勝負で行って下され。何卒お願いします。

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TVアニメーション「ラストエグザイルー銀翼のファムー」O.S.T.
　レース中の音楽の使い方がなかなか印象的でした。そして、ED曲の雰囲気の作りっぷりが半端無いこの作品、なんですが、EDがサントラ収録って……シングル出ないの？それはそれで勿体無い気が。