UN-GO#4「素顔の家」

 この作品が昨今ちょっと損な作りをしているなぁと思うのは、例えばツイッター2chスレで実況しながら見てしまったりすると、おそらく作品の意味や意図は到底汲みきれないところ。
 ヘッドフォンで正座視聴して最後まで見て、さらにリピート、各考察や公式サイトを参照してから、三回目の視聴。そのへんで、やっと、味わいつくした感になる。
 じっくりと噛み締めて視聴したい大人向けです。

 様々な謎を残した前回の引きから、どう来るかと身構えて見たら。なんだかやっぱり二話構成でも詰め込み詰め詰めな感じなんだな。もうこれがデフォなのかな。おかげでやっぱりおさらい視聴必須だぞ。

 死体の正体については、若干アンフェアな気がしないでもないですが、もともとがちがちの本格というわけでもなし。それよりも意表を突かれる真実が山盛りで、ええぇえ、ええええぇぇぇええ、と思いながら、画面から溢れ出る情報量の多さにひたすら翻弄されておりました。

 風守の立ち回りから、多久の正体、駒守の真実。戦争におけるあれやこれや。過去の傷。
 新十郎の語る「正しいこと」と「人間」の定義には、素直に感動というよりも、耳が痛い。と思ってしまう。汚れ堕落した大人ですから。
 ……でも、魅力的。

 風守のガチ可愛さといい(松本まりか声は卑怯だろー)なのにぬいぐるみ状態でえろいことしようとするあたり(新十郎さん固すぎて素敵)とか、アレな意味での見どころも満載。

 いや、なんか、面白いですよ。このごった煮感。
 見た目の「オサレアニメ」っぽさをかっ飛ばして、ヘンなアニメになりつつある。ような気がする。
 気に入りです。

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UN-GO 第1巻 初回限定生産版DVD
 BDはなぜか画像がキービジュアルのままだったので、DVDのほうを。これが初回版パッケージなのかな。よいかんじです。
 第1巻は1月27日発売予定で、2話収録。以後は3話ずつ収録で、全4巻になる模様。お財布にやさしい3話収録、ぐっどですよ。
 映像特典に因果日記(公式サイトにあるミニFLASHアニメ)が収録されるってことで、ちょっと揺れる……ちょっと欲しい。