UN-GO#2「無情のうた」

 いろいろとごった煮で無国籍、無時代の様相を呈している。そこがおそらく推しどころのひとつであり、魅力へと繋げていけるかどうかが鍵、なのでしょう。

 赤電話がある世界で、ネットの違法ダウンロードも存在していたり、ボーカロイド風の何やらが流行していたり。
 かと思えばブルーライトヨコハマだし。アンバランスのバランスが、しかしちゃんと取れているあたり、巧妙です。

 歌声のみが独り立ちして歌い手が置いていかれる、そのあたりの切なさが良いかんじでした。
 なおかつ、己の犯した罪にさえ置いていかれる。
 けれど、還ってくる。歌。

 今回は正直、演出のテンポがいまひとつのように感じたのですが、土台となる脚本がしっかりしていることと、作画の安定感(超美麗というわけではないけれど、きちんとキャラクターに脚本の意図通りの説得力のある芝居をつけている)のおかげで、ゆったり身をまかせて見ることが出来ました。

 きっちりと一話完結にしつつ、主人公ふたり&サブキャラの伏線も入れ込んでいて、二重の意味で安心して見ることが出来ます。
 もやもやせずに一話で完結してくれること。
 次への引きがちゃんとあること。

 映画も楽しみ。だけど、EDのラストに宣伝が被さるせいで、余韻が消えてしまうのが、現状ちょっと残念です。
 早くあのテロップ無しのEDが見たい。

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 OPとEDのアニメ盤。まだ画像は来ていません。
 最近のアニメ主題歌ってアニメ盤が出るのがデフォなの?よほどハマらない限りメディア購入しない(ちょっと気に入った程度だとDL購入で済ませてしまう)ので、良くわからないんですが。
 UN-GOはとにかくOPとEDの映像が良いのも気に入った理由のひとつです。