ペルソナ4#2「The Contractor's key」

 あまりにもゲームの既視感が強くて、冷静に見ることが出来なかった第一話に比べて、だいぶ「アニメ」として見やすいものになっていた第二話でした。

 今回、初披露のOP&EDは、出色の出来。流石の楽曲クオリティと、オサレな画作りで、思わず見惚れ&聞き惚れてしまいました。この作品らしさに溢れていて、如何に原作を大事に、雰囲気を再現しようとしてくれているか、良く分かる。

 本編は、キャラクターがどんどん魅力的に動くようになってきたなあ、と思いました。今回の話の中心だった花村は当然として、千枝の一挙一動のかわいいことかわいいこと。アニメになると、元気溌剌食欲旺盛っ子って、可愛いもんなんだなあ……としみじみ思いました。ごめんねゲームでは二軍落ちにしちゃってごめんね。

 そんな中で、主人公が(どうしても鳴神という名前に違和感のあるゲームプレイ中の身)あまり喋らない、自ら動かないのはデフォのままですが、それはそれで、渦の中心となっていく様子も窺えてくるように思うので、よいのです。カリスマです。リーダーです。
 今回の名(&迷)場面、花村を殴るシーンは、なにやら素晴らしかった。
 ペルソナ同士の対峙とシンクロさせた構図の面白さに、つい愉快になりつつ、同時に感動もしたりして。しかも間違ったとか言っちゃうし、天然いいぞ天然。
 結果としてベストの行動、というのも、主人公らしさ満載で良かです。

 ゲームではプレイヤーが咀嚼できた部分を、どんどん流して突っ走っていくので、展開に若干の性急さと類型的な印象がありますが、RPGのシナリオを落としこむには、スピード重視という方向性は適しているのではないかと思います。
 それに加えて、アニメならではの動きで魅せてくれるなら、ベスト。
 人間キャラには人間らしい地味な演技をさせて、ペルソナには思い切り鋭利なアクションをさせているメリハリが、上手いやりかただなあと思いました。

 花村とのバディ関係はきっちり立ったので、次はヒロイン達の参入ですね。千枝がほんと予想外に可愛かったので、雪子にも期待です。そう、期待です。あのへんとか、あのへんとか……うふふふふふ。

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 予約受付開始がだいぶ早かったBD。1巻は第一話のみ収録で基本価格を抑えつつ、豪華特典つきでお買い得感有り、というタイプ。目玉はやはりOP&ED収録のCD、でしょうか。フル、TVサイズ、カラオケ、きっちり収録という太っ腹。あとは、第一話がディレクターズカット版で収録されている、というのも気になります。