2011年秋・終了番組(完走:9本)

 総括した感想というか、本数を参照しやすいようにまとめておこうかと。

 完走は9本です。4クール継続視聴中の作品もあるし、自分としては、いっぱい見た期だったなあという気持ち。ちなみに、7月下旬から無職になったので、意識して視聴本数を増やしました。今も絶賛無職です。ええ。
 一応、冬までには次の仕事を探すつもりですので、1月開始の新番組からは本数をぐぐっと減らすことになるかと。

 ともあれ、いずれもそれなりに、あるいはめいっぱい、楽しんで見ました。

 あらためて、終了後の所感を。ほぼ、楽しみに見ていた順になっています。というか上の2本は既に再放映決定済とか、終わらないコンテンツ感があって嬉しい。
 放映中の感想とは違って、若干辛口な部分も有ります。ご了承ください。

TIGER&BUNNY :最終話感想
 燃えて萌えて、完全燃焼。実に楽しい半年間をありがとうございました。BD購入マラソン中です。商品展開にも喰らいついていますよ、喰らいついていきますよ。
 女性人気が出たということで、色眼鏡で見る人の多さが悲しい。そもそものムーブメントの始まりは、実在企業ロゴを背負ったヒーローものであることで掴み、アニメらしからぬ台詞回しの楽しさによって引き込み、主人公が大人であることで感情移入を誘った……という流れであり、それらの要素で、アニメから離れていた&普段はあまりアニメを見ない層を取り込んだこと、だったと思うんですけどね。2chの作品スレを見ても、アニメ板に不慣れな人、年齢の高い人の多さが面白かった。
 1クールと2クールで完全に作品のカラーが違っていたことも、面白い試みでした。おかげで一期・二期と言い間違えること数知れず。
 気楽に見られた1クールの方が好きでしたが、終わってから振り返ってみると、2クールも面白かったよなぁと贔屓目抜きに思います。放映中は、この先どうなるのかハラハラしすぎて疲れてしまった(ストーリー的にも、作品のクオリティ的にも)というのが大きかった。ことに後者は、毎回ほんとに落差がありすぎ。作画レベルの上下もさることながら、絵コンテ・演出によってこんなにも一話ごとの完成度に差が出てしまうというのも珍しい。そのへん含めて、一喜一憂するのも、まあ面白うございました。
 二期については、実現の可能性という意味でも出来ばえという意味でも、あまり期待しすぎないようにしつつ……しばらくはBDや関連商品で補給して、熱の名残りを味わいます。

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000% :最終話感想
 アニメ化を知った時は、まさかこんな作品になるとは思わなかった。せいぜい、ギャグ方面で突き抜けてくれたら面白くなるかも、という期待くらいで。それが脚本、作画、音楽、配役に超演出。すべてにおいて高クオリティを保つとか、ファン得ですありがとうございました。
 普通にアニメの一作品として面白かったのみならず、ゲームとCDの販促にも優秀な成績をおさめたようだし、こういったいわゆるWIN-WINのメディアミックス作品がもっと増えてくれればいいのに。商売繁盛、経済発展。オタク文化史的にな意味でも高レベルの作品が生まれる。素晴らしいじゃないですか。「とりあえず色ついて動いてりゃいいや」的なアニメ化が、いかに機会損失であることか。

シュタインズ・ゲート :最終話感想
 原作はとても面白いゲームだと思うし、それなりに好きです。商品展開を追うようなファンではないですが。
 CHAOS;HEADから○○科学シリーズに入って、Xbox360版は発売前に限定版を予約購入した身としては、その後の熱狂的な信者のノリについていけず、逆に醒めてしまったというか。で、FDもスルーしていたり。アニメについても、まあ、同様のスタンスでした。とても面白いし、好きだけど、ファンかと聞かれると?という。よくわからないね!
 原作の換骨奪胎として、ハイクオリティな出来だったと思います。当初危惧されたシリーズ構成や監督二人体制も、うまく機能したんだろうな、と。ゲーム版のファンへのサービス精神も素晴らしかった。この作品もまた、メディアミックスとして大成功だったらしいので(PSP版の売上が半端なかったとか)高品質なアニメ化を推進する一石にもなってくれたら重畳。

セイクリッドセブン :最終話感想
 オリジナルアニメ大好き、ヒーローアニメも大好きなので期待していたのですが、なにやらもったいない不完全燃焼でした。
 2クールの予定で途中(6話あたり)まで製作→1クールに変更されて作り直し→さらに1話減って切り詰めまくり、という噂がありますが、なかなか真実味があります。どう考えても構成がおかしいもの。
 2クールで丁寧に作っていたら、印象は全然違っていたんじゃないかな。と思うと、だいぶ勿体無い。
 個人的には楽しんで見ましたが、とにかくキャラとストーリーの個性を提示するまでが遅すぎた気がします。アルマとルリの関係のぎこちなさとか、ナイトの立ち位置の不憫さが好きでした。もっと早くからアピールしていてくれたらなぁ。
 ナイトエディション、どうなるんでしょうね。いっそ超絶作画アニメにして映画化でどうですか。どうですか!

夏目友人帳 :最終話感想
 ちょうど直前に原作既刊を読破したところだったので、勢いで見ました。知ってるエピソード有り、オリジナルエピソード有り、コミックス未収録エピソード有り。どれも同じトーンを保っており、普通に視聴していたら見分けがつかないレベルだったのではないかと。全体に流れるやわらかな雰囲気は秀逸。
 とにかく、動いて喋るにゃんこせんせいは破壊力高すぎでした。斑の姿ももうちょっと見たかったなー。
 作品としてここまで確立されていると、四期も鉄板だろうし、ゆるりと待ちます。的場関連をどう絡めていくかについては、原作ともども期待と不安が半々ではありますが。

うさぎドロップ :最終話感想
 原作未読ながら途中でネタバレを知ってしまい、えぇーと思いつつ見ましたが、アニメはそこまで行かずに終わってくれて一安心。
 ひたすらりんの可愛さを愛で、大吉の男らしさを応援する作品でありました。現実に沿った世界で展開する作品において、この二点についてはファンタジーの域だったのが、フィクションとしては素晴らしい。かわりに(?)サブキャラの事情、心情については、やけにせちがらいもの、痛いものが目立ったりもしましたが。
 二期はあるのかなあ。あるとしても、原作通りの展開だと、ちょっと見たくないなあ……と思ってしまうんですが。りんちゃん成長しないままで、アニメオリジナルやっちゃえばいいのよー。

青の祓魔師 :最終話感想
 実は原作は何度か読もうとして、いまひとつ入り込むことが出来なかったのですが、アニメは序盤のつくりの丁寧さに惹かれてそのまま見続けました。人間関係の描写が、とにかく良かった。
 原作が未だ連載中とのことで、後半の展開には結構な思い切りが必要だったろうなあと。賛否両論であろうし、迷走感は否めないものの、個人的には、原作の途中で投げっぱなしにするよりは、アニメオリジナルで完結させるほうが、ひとつの作品としては誠実な態度だと思うたちなので、スタッフの決断を支持しますし、労いたいです。ただ、原作ファンには不満が残るものだったとして、それはそれで理解出来るかな……とも思います。映画版はどういう内容なんでしょう。どうなるんでしょう。作画は鉄板だろうし、見に行くかな。

神様のメモ帳 :最終話感想
 OPが素敵で、作画が綺麗で、アリスちゃんかわいいよアリスちゃん。それだけで画面を眺める価値のある作品だったのではないかと。
 しかし、どうせならイケメンいっぱいアニメとして推した方が、ファンはついたんじゃないかなぁとも思ったり。せっかく人気声優も揃えているのに、もったいない。四代目と錬次もさることながら、NEET探偵事務所の面々がキャッキャウフフしているところとか、もっと見たかったです。
 ところで、ラノベのアニメ化における原作の時系列シャッフルが成功した例って、元祖のハルヒ以外、あまり見ない気がするんですけど。なぜに多用されるのでしょうね……。

BLOOD-C :最終話感想
 三ヶ月かけて映画のCMを見ていたよ、わぁい!
 いっそ作り手の自慰に徹していてくれればまだ納得できたのに、そういった気配も見えない……スタッフが楽しんでいる様子が微塵も感じられないのは、どういうことなんだろう本当に。むしろ映画にとっては逆風なんじゃないのかなあ。とも思う。
 あと、百人一首からサブタイトル取る意味は何処にあったのでせう。放映中から思っていたけれど、今期の「ちはやふる」の絶妙さと作品とのベストマッチな様子を眺めると、ねえ。

 夏開始番組は1クールものが多かったので、あっという間に駆け抜けていったなぁ、という印象です。
 で、秋開始番組は、いまのところ継続視聴決定が2クール以上のものばかりで、戦々恐々。というか、1クール→2クールに比重が移って来ているのかな?
 じっくり見てじっくり好きになれる2クールは嬉しいですが、途中でしんどくなった時にどうしよう、という不安もあったり。

 いずれにせよ、感想の完走目指して、頑張ります。