Fate/Zero#1「英霊召喚」

 原作小説は未読。
 ゲーム「Fate/staynight」はPC版を発売当初にオールクリアかつ結構ハマった(このあいだ部屋の片付けしていたらなんか干将・莫耶のシルバーアクセが出てきて吹いた)けれど、アニメは声のイメージが合わずに脱落。という、わりと中途半端に知識のある身です。
 stay nightの記憶もだいぶ曖昧ではありますが、例えば「れいじゅ」と言われてすぐに「令呪」と漢字変換出来たり、桜のアレを見て「ああぁ……」と思ったりは出来るので、いい按配の記憶の磨耗加減なんじゃないかと。

 とりあえず、ひたすらプロローグ部分、といった感じの一時間でした。
 主要キャラクターの顔見せ、今後の立ち位置の示唆。説明が多く、それも、わりと容赦なく作品世界の用語や口語ではあまり使わない単語の連発となっていて、予備知識の無い人にはだいぶしんどいんじゃないかなあと心配になったり。

 しかし、説明だらけ、かつ登場人物多数でありながら、描写はきちんと足りていた気がします。何よりも、物語にぐぐっと引き込んでくれる導入でした。
 不穏であったり、悲劇的であったり、意図が掴めなかったりと、現時点で感情移入はしにくいですが(ウェイバーは除く。あと雁夜は思い入れたら辛くなるだけな予感がぎゅんぎゅんするのであえて距離を置きたくなる)俯瞰的に各陣営を眺め渡すという別種の面白さを感じる部分もあるので、それはそれでなかなか珍しい楽しみ方が出来るのではないかと。

 個人的にはウェイバーに注目して見ていきたいと思いますです。ああいうキャラは、なまあたたかく見守りたい。あと、ときめきたい。

 最後に置かれたOPで、テンションが凄く上がりました。曲も映像も気に入りです。
 ともあれ、視聴継続は鉄板かなあと。感想も毎週書く予定です。

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Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話- (書籍)
 原作。星海社文庫から出ているものと、TYPE-MOONから出ているものの二種類があるので注意。
 前者は今年から書籍流通に乗せて刊行された文庫版、後者はもともと同人流通にのみ乗せていた非書籍扱い(よってamazonではPCソフトカテゴリに入れられていたり)。
 文庫のみ実際に手に取ったことがあります。注意点としては、イラストは表紙のみ(本文イラストは背景のみのものなど)。プレミア感のある文庫という触れ込みですが、平べったい栞紐は折れ曲がって不恰好になりがちだったり。でも手軽に読めるし、手軽に入手できるのは、良いのではないでしょうか。