BLOOD-C#12「わすれじの」(終)

 告白しますが、先に放送されたMBSのネタバレを見ておりました。なので、残虐シーンにびくびくしつつ、出来るだけ生暖かく見るようにと心がけたり。
 せっかくの最終回なのに、それってどうなのね。と、自分でも思いますが。

 とりあえず、死んだ死んだ。グロかったグロかった。
 個人的には後半の町の人の虐殺は、古きものが妙に可愛いというかまるで2chのAAキャラのようであること、自主規制でモヤと帯隠しが大量であったことにより、なにやらギャグのように見えてしまったりもしました。どっちかって前半の、名前(偽名だけれど)有りキャラの退場の方がしんどかった。
 声優さんの演技の賜物でもあるのでしょうね。

 それにしても……最終回と言っても、なにひとつ解決はしていない。ただ事実が明かされただけ。
 ただし、確実に「終わった」ものはある、そんな感じでしょうか。

 すべては仕組まれていたことであり、けれど偽りの関係の中にも、ひっそりと芽生える真実の「情」はあり。

 それを、すべて叩き壊される。この、負のカタルシスたるや。

 ぶっちゃけ、本来これは導入部に置かれるに相応しいイベントであり、それによって主人公に目標や葛藤を抱かせて、物語の原動力となるべきもの。
 ということは、なんとなく予想はついていましたが、完全に映画版の導入としての役割を果たしたのみ、だったのでしょうか。この1クールの『BLOOD-C』というTVアニメーションは。

 潔いといえば潔いですが。
 どうせなら、もっともっと「偽りの関係」を深めておいて欲しかった。双子との、優花との、偽の友情。時真との、鞆総との、偽の三角関係。こっ恥ずかしいほどの青春を謳歌させて、その後に突き崩してくれたら、比較にならない衝撃だったろうにな……と。
 悪趣味さも増し増し。それはそれで、いいんじゃない。憎まれるアニメを目指すのも。

 とりあえず、ひとつ言えることは、
 私は映画は見に行きません。

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 ガイドブックは10月26日発売予定。最終回後なのにサブタイトルが「胎動」ということは、映画版に向けた内容なんでしょうか。

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