Steins;Gate#24「終わりと始まりのプロローグ」(終)

 そして世界は収束する。

 最終回らしいクライマックス。ラスボスたる中鉢を撃退(と言うのか)し、決着をつけるべく、再度過去へと。
 理屈の部分は前回にほぼ済ませているので、あとは実行するのみ。
 うーぱについて、描写を強調してあるのは、個人的に嬉しかったです。うーぱを見て、その愛らしさに思わず微笑んでしまう紅莉栖……というのは、作中でも屈指の助手萌え場面でしたから。
 そして、捨て身の戦法は、ここに来て主人公らしさをいかんなく発揮していて、原作プレイの時から緊張しつつ燃え燃えでした。こちらもまた作中屈指のオカリン燃え場面。宮野真守氏の演技も力の入ったものでした。

 終わりは始まりへと還り、始まりは終わりへと還る。

 エンディングへ至るシーンは、この作品が終始訴えていたもの……友情・仲間というものへのオカリンの想いをそのまま切り取っていて、清々しくもどこか淋しく。
 視聴者は、もうすぐこの世界と別れなければならないから。

 感慨深いのはまゆりと萌郁の握手でした。すべての融和を象徴するかのような。
 何度か触れているとおり、私は個人的にはまゆりが一番好きなので、ちょいと切なくなりつつも、しみじみせずにはいられない。
 良かったなあ。
 萌郁も、良かったなあ。

 しかし、エンディングに原作ゲームの歌を持ってきてくれるとか、どんだけファンサービスするのか。その気持ちが嬉しゅうございます。
 最後の最後、歌が響き終わったあとに、足りなかった1ピースが揃うのも。

 原作ゲームにほぼ忠実に、個別ルートのあれこれは削ぎ落としつつも後味を残し、誰もが納得するトゥルーエンド一直線のつくり。それでいて予定調和的に見えすぎることもなく、物語の仕掛けを知っている既プレイの者でも、アニメとしての描写と雰囲気を楽しめる、良アニメ化でした。
 以前にも書いた通り、原作発売時には見向きもしなかった友人知人が何人かプレイに走ったことを見ても、メディアミックスとして(原作の売上を伸ばすという意味において)成功だったんだなと思います。PSP版は大ヒットだったそうだし。

 楽しませていただきました。ありがとうございます。

 ………………って、映画化ええぇぇええぇぇ?

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Xbox360ソフト「STEINS;GATE」オープニングテーマ「スカイクラッドの観測者」
 そんなわけで、原作の主題歌。OP&ED。シングル一枚に両方収録されていることに、ちょっと驚くのは、アニメのOP&EDに慣らされちゃったから?
 名曲です。前述のアニメからハマった友人とカラオケに行ったら、なぜかスカイクラッドを歌いだして噴きました。「こっちのほうが好き」だそうです、ハイ。