輪るピングドラム#8「君の恋が嘘でも僕は」

 ひさしぶりに陽毬分を補充したぞー。陽毬かわいいよ陽毬。やっぱり第一話での刷り込みもあって、三兄妹できゃわきゃわ戯れているところを見るのがいちばん楽しいです。
 あっでもアレか、逆に言えば、あえて描写しなくても存分に感情移入が為されているから、ここまで省きがちだったりしたのかも。などと良く分からない深読みをしてみたり。

 陽毬の出番があった代わり(?)に、せいぞーんせんりゃくー! が無かったりしたけれど。
 あちらを立てればこちらが立たず。

 基本的にここまでやってきた内容を総ざらいしてまとめ、幾重にも覆われ隠れていた苹果の真の狙い、そして感情の在り処が、目に見える形ではっきりと提示された気がする回でした。
 もちろん、視聴者視点では既にかなりの部分が明かされていましたが、晶馬の目にもきちんと見えるようになったのが重要。

 個人的には、苹果の病みっぷり、心の壊れ加減が、本当に痛々しく見えたのが、収穫でした。
 壊れたなり、迷惑なりに、真摯であるなあと。そして、家族として有りたいという欲求に帰結するあたりは、同情せずにはいられない。
 ……それでも妄想ミュージカルはアレだなぁとは思いますがね!

 それにしても日記、ちぎれちゃって、どうなるんだろう。ちぎれた半分を手にして、どうするんだろう。
 書かれていることよりも、書かれていないこと、手にしたものよりも、手にできなかったもの、が気になるものですよな。人間って。

 ラストはなかなか衝撃的でした。シチュエーションそのものはさして目新しいものでもないけれど、この作品の中で、どういう流れに繋げるためのものなのか、全然予想がつかない……。

 待て次週。であります。

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 んん。9/2現在、未だ修正されていませんが、発売延期ですってね。9/28予定が10/26予定に。特典にも若干テコ入れしてたりするのかな? amazonの情報には書かれていませんが、12ページブックレットの内容はプリンセス・オブ・ザ・クリスタルの修正原画集で、それはちょっと見たい気がしたり。