TIGER & BUNNY#22「Bad luck often brings good luck. (人間万事塞翁が馬)」

 秘策が功を奏すると信じていたら、イヤボーンでいろいろ解決してしまったでござる。どっとはらい

 いや終わっちゃだめだ。うむ。

 だいぶ拍子抜けの虎徹の秘策でございました。拍子抜けというか、リアルずっこけたベンさんと一緒に椅子から転げそうになった。
 ……まあ、考え方を変えれば、これで楓方面のフラグはすべて消化したので、あとは虎徹自身が解決を導くしかないのかも。
 実のところ、私としては、楓にはあまり事件そのものに深く関わって欲しくないのです。被保護者で居て欲しいというか。だからヒーローになって欲しくも無い。むしろ、ヒーロー達のマスコットキャラ的に、皆にまとわりついて、構ってもらう。そんな立ち位置に収まって欲しい。勝手な願望ですが。

 話を戻して、秘策のシーン。それなりに感動的ではありましたが、思い出話をちょこっと語っただけで記憶が戻るというのも、安易ではありますし、これで正解なんだろうな。というか、バーナビーの時のように、目に見える形で(物的な)矛盾の証拠を突きつけられなければ、解除することは出来ないのでしょう、きっと。
 でも、話しても話しても分かって貰えない、思い出して貰えない、信じて貰えないのは辛いよな。

 だからブルーローズが救いになったのは嬉しかったし、加えてその後の斎藤さんとのシーンはもう物凄く嬉しかった&楽しかったです。いろんな意味でサービスだったよ斎藤さん素晴らしい。
 あと、個人的にはクソスーツより絶対斎藤さんスーツ派なので、お着替えしてくれてさらに嬉しかった。

 で、他ヒーローについてはこれで解決。残るはバーナビーのみ、となったわけですが。
 文字通りの体当たりでぶつかっていくしか無い状態に。いやまあ楓の能力で解決しちゃったら、カタルシスも何も無いので、正解。と思いつつ、またへっぽこな空回りになってしまったらどうしよう……とも不安になったり。
 ……それが既に乗せられているということなんでしょうけれど。
 楓の能力発動は、実は虎徹にとっては、最後の(だとイイナ)下げ展開なんじゃないか。娘に助けられるのは、決して本意では無かろう(格好良いと言って貰えない)し。
 じゃあ、ここで本命のカタルシスが来るか。どうなのか。

 ま、それはそれとして、お約束のバディ同士の激突には、うっかり楽しい気持ちになっちゃったりもしていましたが。
 バイクの変形には思わず燃えたし、タンクローリーの下をくぐり上を飛び越えるとかどこのアクション映画かっていう。
 果ては夕陽をバックに殴りあいだし、どこまでベタに行くのっていう!

 しかし来週の展開が読めない。もう反撃モードでばりばり行くぜ! なのかと思っていたら、サブタイトルが微妙に不吉だし。
 あと3話、どうなったとしても着いていきますけれど。ええ。BDマラソンの覚悟も完了していますし。ええ。

amazon link

 スカイハイさんのジャケットが格好良すぎるBD初回限定版。もう6巻。この巻から2クール目の話が収録されるわけですね。14話前半の作画修正に期待です。